遊びと親子のコミュニケーション|子どもが楽しむ遊びと親子のつながりの作り方
私の子ども時代を振り返ってみると、とても忙しくて楽しい記憶があります。
夏になれば親から離れて友人家族と一緒に海で遊んだり、冬になるとスキーに行ったりとよく遊びました。
私がそういう子ども時代を過ごしてきましたので、私の子どもにも同じような経験をさせてあげたい気持ちがあります。
子どもたちの平日は習い事であっという間に一週間が過ぎます。
週末には公園で遊んだり、近くのだがしやさんへお菓子を買いに行ったりします。
さらに、児童館や図書館でひたすら時間を潰すこともあります。
自宅に帰宅すると絵本を読んだり、iPadで集中してアニメを見たりして過ごすことが多く、スマホに頼ってはいけないと思いながらも、とても活躍しています。
ただ、子どもと遊ぶのはパワーを使います。
下に子どもが生まれてからは、上の娘に遊んでもらってその間に仕事をしたり家事をしたりしています。
また、目を少し離したすきにけんかになっていて、余計に疲れを感じます。
大人も参加して遊んだ方が良いのか、それともこのまま子ども同士の遊びで良いのかと悩んでしまいます。
そこで今回は、親子でコミュニケーションが取れる遊びについて、ご紹介していきます。
目次
子どもが楽しむ遊びの種類とその効果
子どもは遊ぶことによっていろいろと成長をしています。
子どもが楽しむ遊びの効果
心の成長や脳の発達
体を動かすことで脳が発達します。
自由に遊ぶことで想像したり柔軟に物事を考えたりできるようになります。
よく、子どもは大人が考え付かないことを考えると聞きますね。
とても柔軟に物事を考えることができます。
特に創造性を育てるには、おままごとなどの「ごっこ遊び」がおすすめです。
コミュニケーション能力も期待できます。
自発的な力
子どもの「なんで?」という興味から始まり、本人の意思で遊びます。
テレビやiPadなどは娯楽になり、子どもの自発的な力が育ちにくくなります。
工夫して利用しましょう。
ルールなどの社会性を学ぶことができる
鬼ごっこひとつとっても、ルールがあります。
鬼と逃げる人がいて、鬼が走ってきたら他の人は逃げることや、つかまったら鬼が交代することなどを学びます。
サッカーなど、集団で行うスポーツからもルールを学ぶことができます。
年代に合わせた遊び
0~6か月におすすめ
おもちゃでなくても、ビニール袋のガサガサとした音やペットボトルに小豆を入れたマラカスなど、音の出るものが大好きです。
五感が刺激されます。
7~9か月におすすめ
手押し車です。
押すと動くものが付いていると、とても気になって触ったり喜んだりしてくれます。
つかまり立ちの練習になります。
歩き始めにも使えます。
10~12か月におすすめ
型はめパズルです。
細かい手の作業は子どもの発達も促します。
まだ形や色が分からなくても何度も行うことでできるようになっていきます。
1歳~1歳半ごろにおすすめ
音が鳴ったり、扉が開いたり、鍵を閉めたりなど、この時期に興味のあるものを1つにしたおもちゃで「やみつきボックス」や「よくばりボックス」という名前のおもちゃです。
実生活のなかではやってほしくないことでも、それをおもちゃで体験することができるので、子どもは満足しながら遊ぶことができます。
また、お絵描きも興味を持ち始めます。
先のとがったものではなくて、万が一口に入っても安心のクレヨンなどで様子をみましょう。
- アンパンマンのよくばりボックス
- クレヨン
2歳代におすすめ
- 想像力が鍛えられる、ブロックです。
3歳代におすすめ
- ボールを転がして、どこに行くか分からない楽しみがあります。
自分でレールを作れるものがおすすめです。
費用がかさんだり、おもちゃが増えて困ったりする方には「おもちゃのサブスクリプション」もあります。
その時の子どもに合わせたおもちゃがレンタルでき、返却すればお部屋の散らかりも気になりません。
親子のコミュニケーションを深めるための遊びのアイデア
もう少し年齢が上がってくると、室内遊びの幅も広がります。
ジェスチャーゲーム
映画「アナと雪の女王2」にもありました。声を出せない遊びで楽しめます。
秒あてゲーム
スマホのストップウォッチ機能を利用します。
目をつぶって「〇秒だと思ったら止めてね」と言うと、子どもはわくわくしてくれますね。
折り紙
折りたいように折るのが一番ですが、子どもの好きなキャラクターの世界を大人がつくるというのはいかがでしょうか?
ねんど遊び
普段から取り入れやすい遊びです。
寒天や小麦粉、米など体に安心な素材のものもあり、色を混ぜて色を作るのも良いですね。
- かんてんねんど
何味かゲーム
我が家は口の中にぽんっとグミを入れて「何味でしょうか?」とクイズを出します。
「ぶどう!」などと子どもたちが嬉しそうに答えます。
シンプルな遊びですが機嫌が悪い時に使えます。
風船バトミントン
パワーが余っている子どもにおすすめです。
寝る前でもうるさすぎず、周りに危ないものがなければけがの心配もありません。
風船の落ちるスピードを考えたり、力の加減を覚えたりできます。
シャボン玉
公園はもちろん、自宅のベランダやお風呂でもできます。
今は小さいものから巨大で子どもが入れる大きさのものもあります。
- 巨大シャボン玉
お菓子作り
クッキーやパン、チョコレートなどは親子で簡単に作りやすいです。
ちょうど良い硬さのパン生地であれば手の温かさで溶けることなく、ねんどのように子どもに触らせて最後に焼き上げて食べられます。
- パンの粉
室内ピクニック
部屋で広げられるテントやいす、リュックなど揃えると楽しめます。
テントは外でも活躍します。
お庭がある方はお庭でピクニックも新鮮ですね。
- ピクニックテント
遊びを通じた子どもの成長と親子の絆の大切さ
ドイツの心理学者のエリクソンは、人の発達段階を8つに分けています。
0から2歳の乳児期は親からの愛情を受けて「信頼する」ことを学びます。
歩き始める頃になると難しい事にも挑戦をしている時期になり、子どもの「やってみたい」に寄り添うことが理想になります。
2歳から4歳の乳児前期は失敗しても挑戦できる環境づくりが良いでしょう。
さらに4歳から5歳くらいの幼児後期になると、家族以外の友人や先生と触れ合う時間が増え、自我が強くなります。
特にこの時期には集団の中でコミュニケーションを取って学ぶことが大切だと言われています。
「なんで?」という質問も増えます。
成功体験から自信をつけていきます。
5歳から12歳の児童期、13歳から19歳の青年期、20歳から39歳の初期青年期、40歳から64歳の青年期、65歳以上の成熟期になります。
自分がどのような段階にいるかということが分かると、子どもの行動から気づくこともあります。
またエリクソンの発達段階はそのステージを過ぎてしまっても身につけられる、生涯発達できるということです。
大人も子どもと一緒になって遊ぶことで子どもは成長をし、私たちのステージでも大切な学びになっています。
まとめ
この記事を書いていて「はっ!」と気づかされたことがあります。
我が家は週末には公園やテーマパークに遊びに行き、全く遊んでいないわけではありませんが、子どもの気になる行動があって、どうしたら良いか分かりませんでした。
今回ご紹介してエリクソンの発達段階を見ると、私は「世話」をする段階で、子どもは乳児前期でした。
まだ言葉で100%伝えることはできず、私も「あれはだめ、これはだめ」ということが多かったと思いました。
子どもからしたらストレスだったのでは、と思いました。
今は失敗しても挑戦をすることが大事な時期ということを知って、ルールに縛られない環境を作り、子どもの「やってみたい」を尊重したいと思いました。
記事を読んでくださっている方のなかには、育児が上手くいかなくてつらいと感じる方もいるかもしれません。
ぜひ子どもが集中して遊べる環境を作って、思いっきり楽しめる遊びを選んで楽しんでいただけると、子どもにも私たち親にもプラスになって、より親子の絆が深まると思います。
この記事を書いた
サポーターママ
何回かの引っ越しを経て、気づけば4人家族。
下の息子の保活をきっかけに、ライター業を始めました。
私自身はダンスや旅行、動物などに興味があり、新しい経験をすることが大好きです。
現在は「家事も育児も携わりたい!」という想いで、一筋縄ではいかないことも多々ありますが、そのような私の経験が他の方の力になるように気持ちを込めてお伝えできればと思います。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修