「赤ちゃん返り」の感情的な側面と向き合う方法:親の役割とサポート|学習プリント.com

スポンサー広告代替アプリバナー
スポンサー広告株式会社ノーススター

「赤ちゃん返り」の感情的な側面と向き合う方法:親の役割とサポート

「赤ちゃん返り」の感情的な側面と向き合う方法:親の役割とサポート
更新日:  | 公開日:
Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

「あれ?これって赤ちゃん返り?」と疑問と同時に不安を感じる人はたくさんいるかもしれません。
お母さん・お父さん、家事や育児に楽しくも多忙な日々をお疲れ様です。
少し手が離れ育児に余裕が出てきた頃、再び心身ともに振り回されてしまう「赤ちゃん返り」。
「育て方がダメだったかな」「どのような言葉かけが必要かわからない」「対応はこれでよいのか」と悩みは尽きないかと思います。

そもそも「赤ちゃん返り」は悪いものではありません。
子どもの心(感情)が芽生えだし、気持ちを表現できるようになり始めた証拠です。
もしかすると「赤ちゃん返り」を乗り越えた時には、親子の絆は今よりもレベルアップしているかもしれません。

この記事では「赤ちゃん返り」とは何かや「赤ちゃん返り」の対処方法について紹介します。少しでもお役に立てることができれば嬉しいです。

スポンサーリンク

幼児の感情に寄り添う:「赤ちゃん返り」期間の理解と共感

幼児の感情に寄り添う:「赤ちゃん返り」期間の理解と共感

「赤ちゃん返り」のタイミング

「赤ちゃん返り」のタイミングは、主に下の子が生まれた時に起こることが多いようです。
ほかにも、保育園・幼稚園への進学や進級、引っ越しといった生活の大きな変化がきっかけとなることもあります。
2020年に流行しだした新型コロナウイルス感染症も、日常生活の大きな変化に当てはまるでしょう。
登園基準の変更やマスク装着、プールのようなイベントがなくなったりと子どもたちの生活に大きな影響を与えました。

日常生活の大きな変化は、大人であっても環境に慣れるまでに時間がかかると思います。
まだまだ人生経験の少ない子どもたちが、自分の気持ちや感情を理解し、言葉や態度で表現することはとても難しいかと思います。
それでも「なんだか寂しい!」「なんだか不安!」「愛してくれている?」といった感情はフツフツと湧き出てくるため、子どもたちも自分なりの精一杯の表現で大人たちを振りむかせようとしてくれます。

その精一杯の表現には、下記のようなことがあります。

  • 抱っこを求める
  • 食事・トイレ・着替え・歯磨きなど、今までできていたことができなくなる
  • 赤ちゃん言葉で甘える
  • 「おむつを替えてもらいたい」など、赤ちゃんのような仕草をする
  • 夜泣きがひどくなる
  • 少しわがままな感じになる

子どもたちは、これらのようなさまざまな形で自分の寂しさを表現してくれるでしょう。
保護者からすればどの表現も動揺するかもしれませんが、子どもは環境に慣れようと頑張りながらお母さんやお父さんに感情を表現しようします。

「赤ちゃん返り」の期間

「赤ちゃん返り」の期間は大体1歳から5歳と年齢層は幅広いようです。
また、小学校に入ってから起こる子もいます。
期間は数か月から約半年と個人差があるようです。
時には、赤ちゃん返りを乗り越えたと思っていても、再びぶり返すこともあります。
ただ、個人差はありながらも赤ちゃん返りが終わらないことはありません。

コミュニケーションの工夫:幼児との関わり方で「赤ちゃん返り」を軽減する

コミュニケーションの工夫:幼児との関わり方で「赤ちゃん返り」を軽減する

「赤ちゃん返り」はどのような状態?

「赤ちゃん返り」の状態は「自分は愛されているか」「自分を守ってくれているか」を、大事な人との交流で再確認しようとする行動だと私は思っています。
赤ちゃんのうちはお母さんやお父さんの腕の中にほとんどいます。
常にお母さんやお父さんの目の届く範囲で、オモチャで遊んだり、ミルクや着替えなどをしてもらったりしながら、徐々に親子の間で信頼関係が結ばれていきます。

そうしていくうちに、お母さんやお父さんが少し離れたところで見守っていても、公園で自由に駆け回れるようになったり、保育園が始まれば伸び伸びと過ごせるようになったりと、徐々にお母さんやお父さんにべったりくっついていなくても大丈夫になっていきます。

それは、赤ちゃんの頃からの信頼関係が徐々に積み重なり、少し離れていても自分にとって拠り所があると感じられるようになるからです。
これを「安全基地」という用語で言ったりもします。
例えば「少し離れても何かあれば守ってくれる。もう一度やってみよう!」「少し離れているけれど、ちゃんと見ていてね!」「何かあればお母さんのもとに戻ればいい」など思えるようになっていきます。
そうした成長過程のなかで、下の子が生まれたり、保育園・幼稚園への進学や進級、引っ越しなど大きな生活の変化が起きたりすると「お母さん、ちゃんと見てくれているかな?」「ちゃんと困ったときに駆け寄っても大丈夫?」と不安になり、新たな環境でも今まで通り変化がないか確かめたくなってくるのかもしれません。

もちろん今までの積み重ねてきた信頼関係がなくなるわけではありません。
もう一度「お母さん・お父さんはあなたのことを大事にしていて、いつでも見守っているよ」と再確認させてあげることに意味があります。

コミュニケーションの取り方

コミュニケーションの取り方ですが、大事なのは子どもの話をしっかり聴くことです。
その上で「できることには応えてあげる」「できないことにはできないと伝える」ことが大切です。
表現の仕方は「絵本を読んで!」「抱っこして!」など目的がはっきりしている時もあれば、泣いてばかりで何を伝えたいか分からない時もあるでしょう。

ただ、その時の子どもの訴えに対して、お母さんやお父さんが構ってくれるのか、あるいは優しい笑顔を向けてくれるのかなど、以前のように接してくれるかを確かめているかもしれません。
「いつでも何かあれば言っておいで。見守っているよ」のような、どっしり構えた気持ちで目を見て話に頷き、抱きしめ、笑顔を向けてあげる少しの時間の積み重ねが大切です。

時に2人だけの時間を作るのもいいでしょう。
あるいは、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんと皆で遊んだり、話を聴いてあげたりしてもいいかと思います。
もちろん手が離せない時もあって当然です。それは仕方のないことです。
ただ「あっちに行って」「もう赤ちゃんじゃないでしょ」と突き放したり、叱ったりすることはNGです。

スポンサーリンク

自己肯定感と自己表現の促進:幼児の成長と「赤ちゃん返り」の解消へのサポート

自己肯定感と自己表現の促進:幼児の成長と「赤ちゃん返り」の解消へのサポート

「赤ちゃん返り」から抜け出すには

「赤ちゃん返り」は信頼関係と安全基地の再確認とお話しました。
子どもたちは「自分は愛されているのだろうか」「自分の拠り所・居場所はここにあるのだろうか」と寂しさや不安があります。
それを乗り越えるには、自己肯定感を高めるための関わりもポイントになってきます。

自己肯定感というのは、簡単に言うと自分の行動にある程度の自信があり、今のありのままの自分でよいと思える力です。
赤ちゃんが生まれた時には「快」「不快」の2つの感情から始まると言われています。
最初はおむつが気持ち悪い、おなかがすいたといった心地よいか気持ち悪いかの2つの感情だったものが、徐々に喜怒哀楽とたくさんの感情があらわられていきます。

2・3歳頃になってくると恥ずかしい気持ち、誇らしげな気持ち、悔しい気持ちなどが出てきます。
例えば「裸ん坊」でいると恥ずかしがったり、「○○ちゃん、ちゃんとできたよ!見て!」と言ったり、「僕のほうが早かった!」「○○の勝ち~!」と悔しがったり、競争意識がでてきます。
このようなさまざまな自己表現を、お母さんやお父さんが聴き、励まし・褒める・気持ちを一緒に振り返ることが子どもの自己肯定感を高め、成長に繋がります。
そうしていくうちに「赤ちゃん返り」を乗り越え、気づけば親子の絆がよりレベルアップしているかもしれません。

そして、そのコミュニケーションのやり取りが、今後大きくなった時に自信をもって伸び伸びと過ごしてもらえる1つの力になるかもしれません。

ただ「赤ちゃん返り」がお母さんやお父さんにとって心身ともに疲れることもあるでしょう。そんな時は、頑張りすぎず休息してください。お互いに交代で子守をしたり、地域の子育て支援広場や子育てサポート支援を活用したりと、頼れる人や場所を活用してみましょう。

まとめ

「赤ちゃん返り」について少しでもお役に立てたでしょうか。
「赤ちゃん返り」をさせてしまったと気負わないでください。
それだけ喜怒哀楽を子どもさんが感じられるようになった証拠です。
自己肯定感を高め、これまでの信頼関係を再確認し、親子の絆をレベルアップさせるチャンスと思いながら、お子さんと向き合っていただければと思います。

この記事が気に入ったらシェア

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

歯科医師
監修

ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
スポンサーリンク
ページトップへレッドレンジャー