慣らし保育の目的や期間とは?詳しいスケジュールについて先輩ママが解説します|学習プリント.com

慣らし保育の目的や期間とは?詳しいスケジュールについて先輩ママが解説します

慣らし保育の目的や期間とは?詳しいスケジュールについて先輩ママが解説します
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初めて保育園に通う子どもの多くは、安心できる親の元から離れて過ごすことに戸惑いを感じると思います。
親にとっても、特に初めて子どもを保育園に預ける場合は不安と期待の両方を感じるのではないでしょうか。
親にとっても子どもにとっても、戸惑いや不安を減らしながら保育園生活に慣れていく大切な期間が、慣らし保育の期間です。

この記事では、そんな慣らし保育の期間について、慣らし保育を成功させるポイントなどと共にご紹介していきます。

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慣らし保育とは何か?目的と期間

慣らし保育とは何か?目的と期間

慣らし保育の目的

慣らし保育とは、新しく保育園や幼稚園に入園する子どもが、新しい環境に段階的に慣れていく時期の事です。
初めは短い時間の保育時間からスタートし、徐々に保育園にいる時間を延ばしていきます。
この時期を通して、子どもが新しい環境に感じる不安や緊張を減らしていけるように保護者と保育士で連携して支援していきます。
同時に、慣らし保育中は保護者にとっても子どもを保育園に預けることに慣れる期間でもあります。
登園準備や送迎の練習、生活リズムなどをこの期間中に確認して慣れていきます。

慣らし保育の期間

慣らし保育の期間は平均1週間~2週間程度が多いです。
なかには、3週間やそれ以上などのゆっくりしたペースで慣れていく子どももいます。
明確に期間が決められているというよりも、子どもの様子を見て保護者と保育士で期間や保育時間を調節する場合がほとんどです。

慣らし保育のタイミング

慣らし保育は保護者の職場復帰前の、育児休暇中のタイミングで行うのがおすすめです。
慣らし保育は最初1~2時間や午前中のうちにお迎え時間になります。
また、子どもが体調を崩してお休みしてしまったり、なかなか慣れずに慣らし期間が長くなったりすることも考え、余裕を持ったスケジューリングにするのがおすすめです。

「保育園生活に慣れた」と感じられるポイント

「保育園生活に慣れた」と感じられるポイント

慣らし保育の期間や、保育時間の調節の際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。

分離後、泣き続けないでいられるか

朝の分離時に泣いてしまった子どもの場合、どれぐらいで気持ちを切り替えられたかの様子を保育士に聞いてみるといいと思います。
お迎え時まで抱っこで過ごす子もいれば、意外と親の姿が見えなくなったらコロっと遊び始める子もいます。
お迎え時に親の姿を見て泣いてしまっていても、保育中は楽しく遊んでいる場合もあります。
ぜひお迎えの際に様子を保育士に聞いてみてください。

飲食ができているか

保育園では、朝のおやつから午後のおやつまで複数回飲食の時間があります。
いつもと違う食器や慣れない環境下では飲食ができなくなってしまう場合があります。
子どもの健康に関わるので、おやつや給食をどれぐらい食べているかを確認する必要があります。

特に、水分がちゃんと取れているかは慣らし保育中にチェックすべきポイントになります。

睡眠はとれているか

月齢の小さな子の場合、午前も午後もお昼寝の時間をとる場合があります。
慣れない環境下だと眠れない場合もあるので、十分な時間お昼寝ができているか、入眠はスムーズか、寝起きにぐずることはないかを確認します。

お気に入りを見つけているか

保育園内で、お気に入りのおもちゃや絵本、保育士やお友達を見つけることができているかで、保育園に慣れていく様子が全く違ってきます。
何かひとつでもお気に入りのものが見つかっていれば、慣らし保育が順調に進むと思います。

慣らし保育のスケジュールの一例

慣らし保育のスケジュールの一例

慣らし保育の時間は、給食後まで、おやつ後までなど、区切りのいい時間帯で段階的に延ばしていきます。
子どもの様子によって保育時間や慣らし期間は調節されるので、家庭の事情も含めて保育士に相談してみるといいでしょう。
また、お盆期間・年末年始・ゴールデンウイークなどの長期休暇・土日祝日は慣らし保育を実施していない保育園もあるので、保育園のスケジュールをあらかじめよく確認しておくと安心です。

スケジュールの一例慣らし保育の時間
1・2日目9時~10時半
3・4日目9時~11時(初めてのお散歩)
5日目9時~12時(初めての給食)
6日目9時~14時半(初めての昼寝)
7日目9時~15時(初めてのおやつ)
8日目9時~16時(通常保育)
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慣らし保育を成功させるためのポイント

慣らし保育を成功させるためのポイント

朝は笑顔でさらっと送り出す

登園時に子どもが泣いてしまうと、親も不安に感じたり悲しい気持ちになってしまったりすると思います。
しかし朝の分離時に子どもが泣いてしまうのは、親と離れることの不安感からがほとんどです。
親が笑顔で立ち去った後で、また時間が来たらお迎えに来てくれることが分かれば段々と登園時に泣くことも少なくなってきます。
親は笑顔で明るく子どもを送り出し、その場をすぐに立ち去ることが大切です。

見通しを伝える

朝の分離時に子どもが不安を感じているようだったら「お昼ご飯を食べたら迎えに行くよ」「おやつを食べたら迎えに行くよ」などと見通しを伝えておくと子どもにも伝わりやすくなります。
その際、非常時以外はなるべく約束は守るように心がけましょう。

予定は入れないでおく

慣らし保育期間中は、保育時間が短いうえに、体調不良ですぐに呼び出されることも多くなります。
なるべく予定は入れないでおき、保育園で子どもが体調を崩した時にすぐにお迎えに行けるようにしておきましょう。
出かけるにしても保育園にすぐに行ける距離にしておくと安心です。
「親がすぐに迎えに来てくれた」と安心する経験も大切です。

寄り道しないで帰る

慣らし保育が終わった後の帰り道で公園などに寄ってしまうと、子どもは保育園帰り=公園になります。
慣らし保育後の忙しい時や、帰りが遅くなってしまった時でも公園に行きたくなってしまいます。
保育園の後にはまっすぐ家に帰ることを習慣づけておくと安心です。

手洗いうがい、足洗い

慣らし保育の期間中は、とにかく体調を崩しやすいです。
帰宅したらすぐに手洗いうがいを忘れずに行いましょう。
保育園のなかには、園内では裸足で過ごすところもあるので、足もしっかり洗うことをおすすめします。
子どもの機嫌やタイミングが合えば、保育園から帰ったらすぐお風呂に入れてしまうのもいいと思います。

子どもの食べ残しは処分

慣らし保育中に避けたいことの一つが感染症です。
子どもが感染していたものが親や兄弟にうつってしまうと本当に大変です。
夕飯などを子どもが残してしまった場合は、なるべく処分するようにすると安心です。

子どもの特徴を保育園に伝えておく

子どもの生活リズムや興味のあることを伝えておくと、子どもが早く園に馴染むことができるように保育士が配慮しやすくなります。
また、慣れないところではトイレがうまくできない、環境が変わるとお昼寝しにくい、自分から水分を取りにくいなど、子どもの性格や食事、睡眠に関する特徴はなるべく伝えておきましょう。

園で遊ぶ機会を作る

保育園によっては子育て支援センターが併設されていたり、地域の方向けに園庭開放していたりする場合があります。
実際に園庭に入ったり遊んだりする機会があれば、子どもにとって保育園が親しみを感じられる場所になります。

まとめ

慣らし保育の目的や期間についてご紹介しました。
どれぐらいの期間慣らし保育をするかは、本当に子どもによってさまざまです。
子どもが楽しく安心して毎日を過ごすことができるよう、保育園と保護者で協力して、子どものペースに寄り添って焦らず進めていきましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

かすみママのプロフィール写真 かすみママ 2男のママ

マイペース長男と甘えん坊次男を子育て中の、元保育士ママです。
育児とパートの合間に愛犬に癒されながら文章を書いています。主人は帰宅が遅いため、平日はワンオペで育児中です。
「映画と漫画に没頭する」「(ちょっと多めに)手を抜く」ことで、子どもと毎日を気楽に過ごすようにしています。
子育てをしていると、楽しい時間も疲れてしまう時間もあると思います。私の家族も、色々なことを経験してきています。
少しでも子育て中の皆さんのお役に立てるよう、これまでの体験談と現在進行形で得ている情報を発信できたらと思います。

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