小学生(低学年)の子供が本を読まない理由や原因は?本嫌いにおすすめな本を紹介|学習プリント.com

小学生(低学年)の子供が本を読まない理由や原因は?本嫌いにおすすめな本を紹介

小学生(低学年)の子供が本を読まない理由や原因は?本嫌いにおすすめな本を紹介
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ひらがな、カタカナの読み書きがひと通りできるようになり、徐々に漢字も習得しはじめる小学生。
小学校入学まではたどたどしく感じた本読みも、小学生になった途端すらすらと読めるようになり、成長ぶりに驚いたパパ・ママも多いのではないでしょうか。

本を読むメリットは読解力やコミュニケーション能力の向上、集中力アップなど数えきれないほどあります。
小さいうちにたくさん本を読んでおくと忍耐力が養われ、大人になってからの生活で役立つことも多く、親としてはたくさん読んで欲しいと思いますよね。

ですが、パパ・ママが期待するほど子供が本を読まず、困ったことはありませんか。
無理に本を読ませて拒絶反応を示されても困るものの、子供の自主性に任せていては一向に本を読む気配がなさそう・・・と、パパ・ママとしても悩ましいところです。

今回は、小学校低学年の子供が本を読まない理由や原因、本嫌いの子でも読みやすい本をご紹介します。

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小学生(低学年)の子供が本を読まない理由や原因は?

小学生(低学年)の子供が本を読まない理由や原因は?

学校で文字を習い始め、自分で読めるものが増えて嬉しいはずの小学校低学年。
そんな小学校低学年の段階で本を読まない理由や原因は何なのでしょうか。
順番に見ていきましょう。

字を読むのが苦手

まず初めに考えられる理由が、字を読むのが苦手で本を読むこと自体が苦痛になっている場合です。
小学校に入学すると1年生でひらがな・カタカナをひと通り学び、徐々に漢字の学習が始まります。
幼稚園・保育園の頃と比べると、たった数ヶ月でも入学前後での成長ぶりに驚くことでしょう。
とはいえ、まだ習得して間もない文字を読むことは頭も使います。

特に1年生のうちは「このカタカナ(漢字)、何だっけ?」といったことも多々あります。
子供が字を読むのが苦手で本を読まない場合は、実年齢よりも少し低めの年齢を対象とした本から読みはじめてみましょう。
子供が「小学生なのに小さい子向けの本は嫌だ!」と抵抗感を示すようであれば、小学生向けの短編集を選んでもいいかもしれませんね。

本よりも興味のあることがある

本は嫌いではないけれど、それよりもスポーツや工作など他にもっと好きなことがあり、そちらに夢中になって本を読まない場合も考えられます。
その場合は、子供が好きなことをテーマとした本を選んでみてはいかがでしょうか。

スポーツ、おえかき、ゲーム、動物、食べること・・・なんでも構いません。このタイプの子供は、自分が興味ある内容であれば集中して読める子が多いように思います。
良い本に出会えれば、興味のある内容だったため、小学校高学年向けの本なのに読めてしまったといったこともあるかもしれませんよ。

学校や習いごとで疲れている

かつては小学生というと、学校から帰宅すると家には必ず誰かがいて、放課後は友達と遊んだり、宿題を済ませたらあとはのんびり自由時間を堪能したり・・・と今と比べると比較的時間があったように思います。
ところが、最近は共働き世帯が増えたことで夜まで学童にいる、習いごとをいくつもしていて自由時間がないという話も耳にします。
学童も習いごとの掛け持ちもけっして悪いことではありません。

実際に、筆者の子供も学童を利用していますし、習いごとも複数しています。
ですが、子供があまりに疲れていて本も読む気にもなれない程なのであれば、一度習いごとや学童の利用時間等を見直し、子供にとってオーバーワークになっていないか考えてみるのも良いかもしれません。

また、学童にもよりますが、筆者の子供が利用している学童では、必ず「読書タイム」というものがあります。
家ではあまり本を読んでいなくても、学校では読んでいて、本嫌いというほどでもないかもしれません。
それでも、より本に触れる機会を増やしたいのであれば、「学校でどんな本読んだの?他のシリーズもあるみたいだから今度本屋さんで見てみる?」とさりげなく自宅での読書タイムを増やせるよう、誘ってみましょう。

文字を読んでいるだけでは内容が頭に入ってこない

①の「字を読むのが苦手」な場合と共通する部分がありますが、字を読むこと自体に労力を使ってしまい、内容が頭に入って来ず、本の面白みが分からない場合です。
もしくは、もともと文章の内容を理解することが苦手なタイプの子供といった場合も考えられます。

字を読むこと自体に労力を使ってしまっている場合は、年齢とともに解決される場合も多々あるため、小学校4~5年生ぐらいまでは焦らず様子を見てみるのもいいかもしれません。
文章の内容を理解するのが苦手、あるいは時間がかかるといった場合は、実年齢よりも少し低めの年齢を対象とした本を選ぶ、または小学校低学年向けの本ではあるけれど、文字量は少なめで、自分で考えさせるような本が良いでしょう。
(筆者個人的には、ヨシタケシンスケさんの本は自分で考えさせる本としておすすめです。)

面白い本がない

最後は、いまだ面白いと思える本に出会えておらず、「本=つまらない」と思ってしまっている場合です。
パパ・ママからすると何から手をつけていいのか分からず、悩ましくはありますが、このタイプの子供は一度「本って面白いかも?」と思うと、本の魅力にハマり、一気に読書家になってしまうかもしれません。

まずは、なぜ面白い本がないと思うのか、どういう本があれば面白いと思うのか、子供に聞いてみましょう。
具体的な回答が返ってくれば、それに合うようなテーマの本を選んで読んでみましょう。
パッとした回答がなく、「どういう本なら面白いかも分からない」という場合は図鑑など写真やイラストが多いもの、しかけがあるもの、クイズ本等から始めてみましょう。

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本嫌いにおすすめな本を紹介

本嫌いにおすすめな本を紹介

小学校低学年の子供が本を読まない理由、お子さんに当てはまるものはありましたでしょうか。
どういう風に本を選べばいいのかは分かったものの、本は定価で買うとそこそこ高く、できれば失敗したくないですよね。
次に、本嫌いでも楽しく読めるおすすめの本をご紹介します。

実際に、筆者の子供も赤ちゃんの頃から読み聞かせは好きだったものの、一時期あまり本を読まなくなった時期がありました。
今では学校での図書室の時間を楽しみにしていたり、「学校で流行っているからこの本欲しい」と自らリクエストをくれますが、本を読まなくなった時期は筆者も悩んだものです。
その際に、購入したおすすめの本をご紹介します。

からすのパン屋さん

読みきかせ絵本としても人気の、ロングセラー児童書です。
パン屋さんを営んでいたからすの夫婦に4羽の赤ちゃんが生まれ、慣れない育児に奮闘しつつも家族で協力しながらパン屋さんを続けていくうちに、巷で評判の大人気パン屋さんになるというお話です。
分かりやすいお話とかわいらしいイラストなため、読み聞かせ絵本としても人気なのですが、意外と文字量はあり、小学校低学年の子供が読むには読み応えもあります。
お話の内容が分かりやすいため、内容が頭に入って来ないという子もチャレンジしてみてもいいかもしれません。
同じ「からすの〇〇やさん」シリーズとして、「からすのおかしやさん」「からすのやおやさん」「からすのてんぷらやさん」「からすのそばやさん」もありますので、揃えても楽しいですよ。

ざんねんないきもの辞典

2022年の夏に映画にもなった人気シリーズです。
地球上に実在する動物たちが進化する過程で「どうしてそうなったの?」「え?知らなかった!」と、あまり知られていない特徴やちょっと残念な特徴を紹介する絵本です。
「ざんねんないきもの辞典」からはじまり、「もっとざんねんないきもの辞典」「やっぱりざんねんないきもの辞典」と続編も増えてきており、大人も一緒に楽しめます。
1ページにつき1種類の動物が紹介されているため、長いお話では集中力が持たない子や、放課後は疲れていることが多く、あまり長く読書タイムを取れない子におすすめです。

なんだろうなんだろう

イラストレーターとしても人気のヨシタケシンスケさんの本です。
「ウソって何だろう?ばれなければウソではないのかな?」「当たり前って言うけど、本当にみんなにとっても当たり前なのかな?」など、身近にある「なぜ」をイラストや図とともに分かりやすく描かれています。
クスッと笑えるような人のクセやしぐさをよくとらえており、大人も改めて考えさせられるお話が多いため親子で楽しめますよ。
イラストが多く、文字数は少ないので文字を読むことが苦痛な子や、長いお話では話の内容が頭に入って来ないという子におすすめです。

かいけつゾロリシリーズ

1987年の刊行以降、テレビアニメ化や映画化もされているロングセラーシリーズです。
きつねのゾロリと双子のいのししのイシシ、ノシシが活躍する冒険物語です。
失敗してもくじけず、いつも前向きに物事に取り組む姿に、自分も幼少期読んで勇気付けられたというパパ・ママも多いのではないでしょうか。

「ゾワゾワゾクゾク ようかいまつり」や「うちゅう大さくせん」などテーマも多岐に渡っているため、これまで面白い本に出会えていなかった子や、他に好きなことがあって本から離れていたという子におすすめです。

おばけずかんシリーズ

2022年には映画化もされた、大人気シリーズ「おばけずかん」です。
筆者の子の周りでもブームが続いており、小学校や近隣の図書館でもいつも貸し出し中になっているのだとか。
完全に作り話ではありますが、どのおばけもユーモアたっぷりに描かれています。
短編集なので読みやすく、字も大きめで小学校低学年におすすめです。

どんなおばけがいて、どうしたら現われるのか、遭遇したくない場合はどうすればいいのか、面白くちょっぴりシュールに描かれています。
ひとつひとつのお話が短めなため、時間がないときでも読めますよ。

まとめ

小学生(低学年)の子供が本を読まない理由とおすすめの本について、いかがでしたか。
本は集中力や語彙力を高めてくれるほか、文字を読むという習慣は大人になってからの社会人生活でも大いに役立ちます。
我が子が本嫌いだと、パパ・ママとしては1冊でも多くの本を読んで世界を広げて欲しいと焦ってしまいますが、まずはなぜ本が嫌いなのかを聞いてみましょう。

そして、くれぐれも無理強いはしないようにしましょう。
最初は文字が少なめでも構いません。
子供が自ら本を欲しいと思い、本に興味を持ったことが大切です。
子供の好みや趣向を聞き、「本っておもしろい!」「もっと読みたい!」と思えるような素敵な出会いがありますように。

この記事を書いた
サポーターママ

ゆうりママのプロフィール写真 ゆうりママ 1女のママ

すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。

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