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子供のお祝いの種類は?生まれてから3歳までの行事一覧と意味を解説

子供のお祝いの種類は?生まれてから3歳までの行事一覧と意味を解説
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「子宝(こだから)」という言葉があるように、生まれてくる子どもはその家やその土地の宝として大切にされてきました。
そして、その子どもが病気や災難に合わず健康に育つよう、願いを込めたお守りとして、日本には子どもの成長を祝う色々な行事が古くから現在に至るまで伝わり続けています。

一生に一度しか無いその瞬間、親としてはきちんとお祝いをしてあげたいところ。
ですが、日々の子育てに追われてバタバタしているうちにいつの間にかそのお祝いの時期が過ぎてしまったり、ギリギリでその存在を知り準備まで手が回らず結局やれずじまい、なんてこともよく聞かれます。

出来ればお子さんが生まれてくる前に、どんな行事やお祝い事があるのかチェックしておいた方が、いざという時に慌てることなく準備を進めることが出来ます。

今回はお子さんが生まれてから3歳までの行事について、どんな行事があるのか、行事の内容や意味について解説していきます。 しっかり備えて、みんなでお子さんの成長をお祝いしましょう。

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子供のお祝いの種類

子供のお祝いの種類

帯祝い

帯祝い

帯祝いとは妊娠時に行う、安産祈願のための儀式です。
神社やお寺に参拝し、お腹の中の赤ちゃんの成長を祝い、新しい命がこの世に無事生まれてくるように祈祷してもらいます。

<起源>
帯祝いはとても古くから伝わっている行事で、日本最古の歴史書「古事記」の中にある、皇后様ご懐妊の際の帯に関する記述が起源になったとされています。
そこから現在に至るまで皇室にて「着帯の儀」と呼ばれる宮中儀式が続いており、一般の帯祝いと同様に行われています。

<時期>
母体の安定期に入る妊娠5カ月目(16~19週)の戌の日に行います。
しかし、安定期にも個人差がありますので、お母さんの体調を考慮して多少時期をずらすなど、相談して決めると良いでしょう。

<戌(いぬ)の日とは?>
1年中12日に1度やってきます。
戌とは干支の戌を表しています。
つまり1年を通して毎日干支のいずれかの日が割り振られているわけです。
戌は多産であり、お産も軽いことから安産の守り神として古くから親しまれており、安産を祈願する帯祝いの日としてとても縁起が良いとされています。
カレンダーに記載されているものもありますし、もし記載が無ければネットで調べれば簡単に検索することが出来ます。

<場所>
安産祈願、帯祝いの儀式を行っているお寺や神社でお祝いをします。
まずはご近所のお寺、神社で帯祝い、安産祈願をしている所を調べてみると良いでしょう。
また、全国的に有名な場所で安産祈願をしたいと考える方も多くいらっしゃいます。
その場合は

・お祝いする時期(真夏や真冬の長時間移動はつらいです)
・家からそこまでの距離と移動手段
・現地の混み具合、現地敷地内の様子(階段の多さなど)
・初穂料や移動(電車、バス、新幹線等)にかかる料金
などをふまえ、母体の体調を考慮して決めると良いでしょう。

<用意するもの>
・腹帯
腹帯とは妊娠時に腰や背中の負担を和らげ、お腹の冷えや外部からの刺激を防いでくれるおなか周りに巻く帯です。
その中でも帯祝いをするための腹帯を「岩田帯」と言います。
これをお寺や神社で祈祷してもらい、安産を祈願します。

一般的には岩田帯は妊婦の実家から贈るのが主流とされていますが、はっきりとした決まりは無いので、ご自身で購入されても問題ありません。
また、お寺や神社によっては参拝時に岩田帯を用意してくれる所もあるようなので、事前に確認しておくと良いでしょう。

・初穂料
お寺、神社に参拝し祈祷してもらうため納めるお金です。
のちに解説するお宮参りや七五三でも祈祷してもらう場合は同様に初穂料が必要です。
相場はおよそ5000円~10000円あたりが一般的のようです。
お祝いをする場所が決まったら金額など事前に確認しておきましょう。
受付時、申し込み用紙に記入後に納めます。

<服装>
特に決まりはありません。
スーツなどカッチリしたものでなくても、カジュアルで動きやすい服装でも充分です。
妊婦の方はワンピースやマタニティウェア等がおススメです。
靴もスニーカーなど履きなれたもので良いです。
ただし、あまり派手目なものや露出の多い服装、ジャージやスウェット、ヒールやサンダルなどは避けた方が良いでしょう。

お七夜

お七夜

お七夜とは、お子さんの生後7日目に行う、生まれてから最初のお祝いです。
生まれたお子さんの名前の命名、お披露目式として古くから伝えられています。
お子さんが社会の一員としてこの世に生を受けたことを喜び、これからの健やかな成長を願う儀式です。

<起源>
昔は衣食住の環境が今と比べて整っておらず、生後の赤ちゃんが無事に育つことが多くありませんでした。
そのため、生後7日目を節目とし、無事に迎えられたことを祝った、というのが由来とされています。

<時期>
お七夜という名前の通り、生後7日目に行います。
ただ、生後7日目というと、お子さんもママもまだ体調が不安定な状況ですので、様子を見て行う時期を決めると良いでしょう。

<場所>
基本的には家で行います。
昔は父方の祖父が主催し、父方の実家またはパパママの自宅で親戚一同集まって赤ちゃんのお披露目をする、という風習が一般的でしたが、現在ではパパママの自宅で両親のみ、両親と祖父母だけなどでささやかに行うケースも増えています。

<用意するもの>
・命名紙
お子さんの名前、生年月日等を書く紙です。従来は奉書紙というシンプルな和紙に毛筆で命名者の名前などを書いて包み、神棚や床の間に飾るというものが正式でしたが、現在ではかわいらしい模様の入っているものや、手形足形、写真等を一緒に載せられるようレイアウトされたものなど様々なバリエーションなものが販売されています。

・祝い膳
尾頭付きの鯛、お赤飯、蛤のお吸い物、紅白饅頭、昆布巻きなど縁起の良いとされている料理を参加した家族、親戚に振舞います。
現在では、仕出しを利用したり、そもそも祝い膳自体をしないケースも多いようです。

お宮参り

お宮参り

お宮参りとは、お子さんの生まれた土地の神社に祀られている神様に赤ちゃんが無事生まれたことを報告し、これからの健やかな成長をお祈りする儀式です。
その土地、地域、家柄によってやり方の違いも様々ですし、大きな行事でもあるので、事前にしっかりと準備しておきたいですね。

<起源>
昔は、子どもが生まれた土地の守護神で、生まれる前から死んだ後まで守護する神「産土神(うぶすながみ)」が各地にいたとされていました。
その神様にお産のあと無事に子どもが生まれたことを挨拶する風習を「産土詣(うぶすなもうで)」と呼び、それがのちにお宮参りと呼ばれるようになったとされています。
現在では、初宮参り、初宮詣とも言われています。

<時期>
生後1カ月頃を目安に行います。
男の子は生後31日目~32日目、女の子は生後32日目~33日目に行うのが正式とされていますが、現在では厳密な決まりはないようです。また「百日祝い(お食い初め)」と一緒に生後100日前後に行うケースがかなり増えており、一般的となっているようです。

<場所>

お子さんが生まれた地域の産土神が祀られている神社に参拝しお祝いをします。ご自身の地元でお宮参りを行っている神社を事前に調べておくと良いでしょう。また、家柄的に代々この神社でお宮参りをしてきた、といった風習もあるかもしれませんので、事前に実家に確認しておきましょう。

<用意するもの・準備しておくこと・服装>

・神社の予約

本殿に上がり、祈祷を受ける場合は事前の予約が必要なケースがほとんどです。参拝する神社が決まったら電話またはwebサイトで予約をとりましょう。遅くても1~2週間前までには予約しておいた方が良いでしょう。特に祝日、七五三シーズン、全国的に有名な神社での予約はすぐに埋まってしまう可能性が高いので注意が必要です。お宮参りは両家の祖父母や親戚を呼んで行うことが多いため、そこも踏まえてなるべく早めにスケジュールを立てておいた方が良いでしょう。

・初穂料

前述した帯祝い同様、お宮参りでも神社に納める初穂料が必要です。相場はおよそ5000円~10000円くらいです。神社によって違うので、事前に調べておくと良いでしょう。受付時、申込用紙に記入後に納めるといった流れですが、のし袋に入れて納める神社と、直接お金だけを納める神社と納め方も違うので、神社の予約の際に確認しておくと良いでしょう。のし袋の場合は、紅白のものに蝶結びの水引が付いたものを準備しておきましょう。

・赤ちゃんのお祝い用の服(フォトスタジオの予約)

お宮参りでは、赤ちゃんに祝着(のしめ)またはベビードレスなどの晴れ着を着せるのが一般的です。赤ちゃんの晴れ着に関しては男の子と女の子では定番の柄や色が異なるため、事前に調べて準備しておくと良いでしょう。現在ではフォトスタジオ等での衣装レンタルが主流で、事前の衣装選び→当日写真館で記念撮影→衣装をレンタルしお宮参りへ、といった流れが一般的です。フォトスタジオでの衣装レンタルを希望する場合は、基本的に事前の予約が必要となります。

・会食の準備

お宮参りのあとそのまま参加者全員で会食、といった流れが一般的です。家で食事を振舞うケースもありますが、レストランや料亭等で会食する場合は予約をしておきましょう。

・親や参加者の服装

基本的には男性はフォーマルなスーツや礼服など、女性はスーツ、ワンピース、着物などが一般的です。中でもママに関しては、出産後の体系の変化もあるので、服のサイズも事前にチェックしておきましょう。また、授乳する場合はその点も考慮した服装(ワンピースなど)が良いでしょう。

・その他

お宮参りの当日はフォトスタジオや神社、会食と長時間のお出かけとなります。赤ちゃんの色々な状況に対応出来るようお出かけグッズも準備しておくと良いでしょう。ここでは一例を挙げておきます。

・おむつ替えセット

・ミルクセット

・うちわ、扇子、日傘(暑さ対策)

・ブランケット、おくるみ(寒さ対策)

・おもちゃ

お食い初め

お食い初め

お食い初めとは、昔から行われている伝統行事で、赤ちゃんが一生食べることに困らないよう、健やかな成長を願って、赤ちゃんの生後100日頃にされるお祝い事です。百日祝いとも呼ばれています。

<起源>

古くは平安時代から始まった行事と言われています。その頃は、生後50日の赤ちゃんにお餅入りの重湯を口に含ませるといった儀式で「五十日(いのか)の日」と呼ばれていました。それが室町時代頃に形を変え「百日(ももか)の祝い」と呼ばれる、生後100日の赤ちゃんにお魚入りの重湯を含ませるといった現在のお食い初めに通ずるものになったと言われています。

<時期>

百日祝いという名前の通り、生後100日頃に行うのが一般的ですが、赤ちゃんやママの体調等を考慮して時期をずらしても問題はありません。現在では、お宮参りと抱き合わせて行い、神社参拝のあとの会食の場でお食い初めの儀式をするケースが多いようです。

<場所>

料亭、レストラン、または家で行います。

<用意するもの・服装>

・お祝い膳

基本は一汁三菜で、尾頭付きの魚(鯛など)、お赤飯、お吸い物、煮物、香の物を用意します。

・歯固め石

赤ちゃんが食べ物を食べるための丈夫な歯が生えるようにと願いを込めて行う「歯固めの儀式」で使用する石です。地域によっては石の代わりに梅干しを使用する所もあるようです。しわだらけの梅干しのように、しわが出来るまで長生き出来ますようにといった願いが込められています。

・お食い初め用の食器

お食い初め用の正式なものとして、男の子は内外ともに朱色の漆器、女の子は外側が黒で内側が朱色の漆器を使用します。

・祝い箸

お食い初め用のお箸は、柳の木でつくられたものを紅白などの箸入れに入れたものを使うのが正式のようです。

※お食い初めをするにあたり、上記のものを一つひとつそろえるのは大変です。なので、実際にはお食い初めをしてくれる料亭やレストランを予約したり、お食い初めセットを購入またはレンタルするのが一般的です。

・服装

基本的にはお宮参りと同じく赤ちゃんはベビードレスや着物、大人はフォーマルな服装が良いでしょう。

<お食い初めの流れ>

現在では、お食い初めにも各地域、各ご家庭によって様々なスタイルがあるようです。ここでは一般的な例を紹介致します。

・赤ちゃんを抱っこする

抱っこする役にも正式なものがあり、男の子なら男性最年長者、女の子なら女性最年長者に抱っこしてもらい、お食い初めを行います。ママ以外の人に抱っこされると泣いてしまうなど、赤ちゃんの機嫌もあると思いますので、無理をせず臨機応変に行いましょう。

・お祝い膳を赤ちゃんに食べさせるマネをする

赤ちゃん用にお祝い膳を用意しますが、実際には赤ちゃんは食べられないので、並べたお膳を順番に食べさせるマネをします。

正式な食べさせる順番は、ごはん→お吸い物→ごはん→おかずを繰り返し、ごはん→おかずで締めます。これを参加者みんなで一つひとつ順番に行います。みんなで願いを込めて行いましょう。

・歯固めの儀式

最後に、前述した歯固め石または梅干を使用し、歯固めの儀式を行います。石にお箸をつけ、そのあとそのお箸を赤ちゃんの歯茎にチョンチョンと当てます。代表して最年長者が行うケースや、参加者全員で順番に行うなどやり方は様々です。

七五三

七五三

七五三とは3歳、5歳、7歳のお子さんの成長を祝う日本の年中行事です。神社やお寺にて七五三詣でを行い、神様にわが子の成長を報告し、健やかな成長を祈願します。

<起源>

七五三の起源には諸説あり、平安時代に行われていた宮中行事や、江戸時代に徳川将軍が子どもの成長を祈願した儀式などが由来になっていると言われています。昔は関東のみでの民俗行事だったものが次第に関西、そして全国へと広がっていったとされています。

<なぜ七五三?>

例えば「六四二」ではなくなぜ「七五三」なのか。これにも諸説あるとされています。

昔は医療が発達しておらず、生活環境も今と比べて悪かったため、子どもの死亡率がとても高く、そのため7歳までは神のうち(神様の子ども)、7歳になって初めてこの世の一人前の人間として認められ、7歳を迎えられたお祝いをするようになりました。また、中国から暦が伝わった際、奇数は縁起が良い「陽」の数字とされており、7歳までの3歳、5歳を成長の節目としてお祝いしたこと、というのが一般的な由来のようです。それぞれの節目には違った儀式があり、3歳は男の子、女の子の「髪置きの儀」、5歳は男の子の「袴着の儀」、7歳は女の子の「帯解の儀」と呼ばれています。

<時期>

一般的には11月15日に行いますが、参加者の予定や体調等を考慮して時期をずらすケースも多いようです。

<場所>

神社やお寺に参拝し、祝詞をあげて祈祷してもらうのが一般的ですが、現在では長時間外出の負担を考慮して、祈祷まではしてもらわず参拝して記念撮影といった簡単に済ませるケースも多いようです。

<用意するもの・流れ>

神社やお寺(祈祷してもらう場合)の予約、初穂料の準備、フォトスタジオの予約など、基本的にはお宮参りと似ています。希望の日や場所で予約が出来るよう出来るだけ早めに予定を立てておきましょう。お祝いの流れもお宮参りとほぼ一緒です。 服装も大人はお宮参りと同じく正装が一般的ですが、お子さんの服装に関してはそれぞれの年齢で正式なものがあり、女の子は、3歳は三つ身(やわらかい帯に袖なしの上着)、7歳は四つ身(大人と同じような着物)、男の子は3歳、5歳ともに羽織袴を着るとされています。現在では、和装にこだわらず、ドレスやスーツといった洋装を着てお祝いをするケースも増えています。

その他の行事

その他の行事

上記であげた全国的に行われているお祝いのほかにも、子どもが生まれてから最初の正月を祝う「初正月」や、1歳の誕生日を祝う「初誕生」、また、その地域ならではの伝統行事も日本には数多くあります。生まれた子どもをその地域の宝として地域のみんなでお祝いする伝統行事は、時代が変わってもずっと続けていきたい素敵な文化です。お子さんが生まれたら是非調べてみてください。ネットでも調べることが出来ますし、地域行事に関しては市役所などに問い合わせてみるのも良いでしょう。

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まとめ

今回はお子さんのお祝いの行事について代表的なものを紹介致しました。毎日の子育てだけでも大変なのに準備やら何やら大変そう、という印象を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。お祝いをするにあたっては、各ご家庭によってその時その時で色々な事情があると思いますので、あまり型にはめすぎず、正式にこだわりすぎずに、何よりお子さんの成長をお祝いするという気持ちがあれば、それが一番良いお祝いなのかなと思います。お子さんはもちろんのこと、子育てをする親、世話してくれるおじいちゃんおばあちゃんや親戚の方々、みんなでこの瞬間を迎えられたことを喜び合える素敵なお祝いになることを願っております。

この記事を書いた
サポーターパパ

つーちゃんパパのプロフィール写真 つーちゃんパパ 1女のパパ

お出かけ大好き、あそぶこと大好き一児のパパです。
児童館、学童クラブに15年勤め、現在は新たなフィールドである、会社員兼子育てwebライターとして活動しています。
子どもってかわいい!楽しい!おもしろい!子育てはとても素敵な発見と刺激を毎日与えてくれます。大変なこともたくさんありますけどね(ぐったり…)。
今までたくさんの子どもと関わってきた子育て支援員としての視点、そしてパパならではの視点で、子育て真っ最中のパパママ、これからパパママになる皆さんのお役に立てるような、いろんな情報を発信していきます。

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