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離乳食完了期(12~18ヶ月頃)での注意点は?進め方やおすすめレシピをご紹介

離乳食完了期(12~18ヶ月頃)での注意点は?進め方やおすすめレシピをご紹介
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無事に1歳の誕生日を迎え、3回食にも慣れてきた赤ちゃん。
この時期は「離乳食完了期」ともいわれる時期に入り、離乳食もいよいよ終盤になります。
栄養のほとんどを離乳食から摂るようになり、母乳やミルクを卒業して離乳する赤ちゃんもいるでしょう。

しかし、この時期の赤ちゃんは内臓もまだまだ未熟で食べる量も個人差があるため、1日3回の食事では栄養が足りないことがあります。
そのため、卒乳の後は1日1~2回の間食で不足しがちな栄養を補いましょう。
離乳食期のおやつは大人がイメージする物と違って、赤ちゃんの栄養素とエネルギーを補うためのものです。3回の食事に影響がない程度に与えましょう。

手づかみ食べも盛んになり、スプーンやフォークなどの道具も使いたがります。
自分で食べる気持ちを大切に、赤ちゃんを見守りながら生活リズムを整え、食べる楽しさを伝えていきましょう。

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離乳食完了期(12~18ヶ月頃)での注意点は?

離乳食完了期(12~18ヶ月頃)での注意点は?

いろいろな物が食べられるようになり、離乳食の幅も広がる時期です。
しかし、赤ちゃんの内臓機能はまだまだ未発達です。
濃い味付けは、塩分や糖分の摂り過ぎとなり、赤ちゃんの味覚形成に影響を与えるので薄味を心がけましょう。
大人の食事を2~3倍に薄めた味付けが目安です。
調味料も使えますが、薄味でも赤ちゃんがおいしいと感じてしっかり食べてくれる場合は使う必要はありません。
使う場合も風味づけ程度にして、だしや素材のうま味をいかした調理をしましょう。

油も離乳食後期から調理に使えるようになりますが、魚、肉、大豆、卵などからも脂質を摂ることができるため、あえて使わなくても大丈夫です。
離乳食用のハンバーグを焼く時など、もしも焼き物に油を使用したい場合は「オリーブオイル」を使用するとよいでしょう。
また、「バター」も無塩バターであれば離乳食後期から使用が可能です。

一方「サラダ油」や「マーガリン」などはトランス脂肪酸が含まれ、悪玉コレステロールを増やす働きがあるため、離乳食での使用は避けるようにします。
離乳食に油を使用する場合、脂質の摂りすぎは肥満の原因になるため使用する量に注意しましょう。

砂糖も特に使う必要はありませんが、砂糖を使って朝ごはんやおやつ用にパンケーキを作る場合、「てんさい糖」や「きび砂糖」などを選んで少量を使うようにします。

外食の際も大人と同じ食事では食べ物がまだまだ固すぎます。
また、外食メニューは味付けが濃く、食材や調味料に何が入っているかも明確ではありません。
塩分や糖分の取りすぎや、添加物によるアレルギーの心配もあるので、外食する際は赤ちゃん用の食事を用意して持ち歩くと良いでしょう。
市販のベビーフードは乳児の成長に合わせた栄養補給を目的に作られていて、メニューも豊富です。
例えば、ベビーフードのホワイトソースを使えば、楽チンにグラタン風の離乳食が完成します。
衛生的で開けてすぐに食べられるので、外食の際にもベビーフードを利用すると便利です。

食中毒などの心配もあるため、生後18ヶ月頃までは生で食べられる野菜なども火を通すと安心です。
ほとんどの食材が食べられるようになりますが、はちみつや黒砂糖は乳児ボツリヌス症の予防のために1歳を過ぎてから与えましょう。
生卵や魚の刺身は3歳以降から与えるようにし、のどに詰まりやすい餅やナッツ類などにも注意をするようにするようにします。

ジュースや市販のお菓子も味を知らなければ赤ちゃんも欲しがりません。
ジュースを与える際は湯冷ましで2~3倍に薄めたり、少量にしたり、外出の時だけにしたりルールを決めるのも良いでしょう。
離乳食期にはあえて食べないという選択も大切です。

1歳を過ぎていれば、牛乳を飲み物として与えることもできるようになります。
離乳食が進んでくると食べ物に粘着性がある物も食べることができるようになるため、歯にくっつきやすく残りやすくなります。
歯が上下生えてきたら歯ブラシを使った歯磨きの習慣をつけていきましょう。
1歳を過ぎると唾液の量が減り虫歯になりやすくなるので、食後は水やお茶を飲み、口の中に食べ物が残りにくいようにします。

歯磨きを嫌がるようなら無理に進めず、1日に1~2回を目安に夜寝る前は必ず磨くように心がけましょう。
慣れてきたら、ミルクや離乳食が終わるたびに磨くように徐々に回数を増やしていきます。
歯磨きも離乳食と同じように赤ちゃんの様子をみながら赤ちゃんのペースで進めていきましょう。

離乳食完了期(12~18ヶ月頃)の進め方

離乳食完了期(12~18ヶ月頃)の進め方

離乳食は1日3回に移行します。
足りない栄養素やエネルギーを補うために赤ちゃんの様子をみながら1日1~2回の間食を与えましょう。
具体的には、ごはんやパン、いも類などのエネルギーになるものを中心に、例えば、小さいおにぎりやバナナ、ヨーグルトなどを選ぶのがおすすめです。
量は1回の食事の1/3~半分を目安に与えましょう。
基本、市販のおやつは糖分や脂質も多く虫歯になりやすいので、月齢に合う幼児向けのおやつを選ぶのがおすすめです。

離乳食完了期(ぱくぱく期)の離乳食の一回あたりの目安の量は、以下のとおりです。

区分目安の量
穀類/炭水化物・ごはん:軟飯90g~ごはん80g
※前半は軟飯をあげ、徐々にごはんに移行します。
・うどん: 105g~130g
※塩分が多いため、薄味になるよう多めの水で茹でます。大さじ1杯は約10gです。
・食パン: 50g
タンパク質・魚 15~20g
・肉 15~20g
・豆腐、納豆などの大豆製品 50~55g
・全卵1/2個~2/3個 (卵は加熱調理済みのもの)
・乳製品100g
※これらのうちのどれか一品、あるいは量を減らし、組み合わせて量を調整したものを一回の離乳食に与えます。
野菜や果物野菜や果物は合わせて40g~50g

食べ物の固さや切る大きさも大人の食べる料理にだんだんと近づき、形のあるものも噛みつぶして食べられるようになってきます。
柔らかすぎず、固すぎず、赤ちゃんが歯ぐきで少し力を入れて噛んでつぶせる固さにして作りましょう。

ご飯は水をやや多めに入れて炊いた「軟飯」を与え、生後18ヶ月頃からは大人と同じ固さのご飯を食べられるよう調節していきます。

うどんは離乳食初期の後半から与えることが可能な食品ですが、うどんを離乳食にする場合は塩分が多いため、たっぷりの水で茹でて、水洗いし、塩抜きをします。
冷凍うどんを使用する場合は、コシが強いため通常よりも長めに茹でるとよいでしょう。
うどんは2〜3cm程度の大きさに切って与えます。

おかずは1cm程の大きさにして、スプーンで簡単に切れる固さにしましょう。

乳製品として初めてチーズを与える場合は、カッテージチーズから始めるとよいでしょう。
粉チーズをおかゆなどに混ぜれば、手軽に乳製品を摂ることができ、離乳食の準備も簡単になります。

トマトは、消化を良くするために皮と種は取り除きます。

キャベツや白菜は繊維が多いため芯は避け、葉先の部分を指でつぶせる程度まで柔らかく煮てから調理します。

栄養価の高い小松菜とノンオイルのツナを一緒に和えたおひたしなどは、離乳食として人気がある一品です。

赤ちゃんの噛む力をつけるために手間は大きくなりますが、いろいろな食材をさまざまな調理法で与える工夫をすると良いでしょう。
離乳食の回数が増えると作る回数も増えるため、1週間分のメニューを冷凍するなどして作り置きをしておくと便利です。

椅子は噛む力をつけるために足が床や椅子の補助台にしっかりつく状態にし、手やスプーンで食べやすいように肘がテーブルにつく高さに調節します。

離乳食の進み具合に応じて、手づかみ食べしやすいメニューを取り入れたり、汚れても大丈夫な環境を整えたりして、赤ちゃんが食べることを楽しいと感じる環境を作って見守ってあげましょう。
玉ねぎとひき肉を使ったハンバーグや、野菜たっぷりのお好み焼きなどは、この時期の手づかみで食べれる離乳食として人気があります。
ポケット付きのエプロンやレジャーシートを下に敷くと後片付けも簡単で便利です。

離乳食をしっかり食べてくれるようになったら、コップ飲みやスプーンの練習も進めていきましょう。
できるようになるには個人差があります。
少々手間でも、持たせてあげるだけで練習になるので、食べる意欲を育てるよう焦らず赤ちゃんのペースを大切にしましょう。
スプーンの握り方も徐々に大人と同じように握れるようになるので赤ちゃんの自由で大丈夫です。

家族と同じ時間に食べることで食欲もわき食事の時間がさらに楽しくなります。
また、大人が食べているものを見て興味がわき、食事のマナーや食べ方も自然に学ぶことができます。

食事の時間が合わなかったり忙しかったりする時は、週末だけなど毎日でなくても一緒に食べる機会を作れると良いでしょう。
赤ちゃんのサポートに手いっぱいで一緒に食べられない時は、一緒に座って「美味しいね」「上手だね」などと話しかけてあげるだけでもOKです。
3回目の食事は寝る前に食べると消化不良につながるので、赤ちゃんの1日のスケジュールに合わせて19時までには食べ終わるよう意識しましょう。

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離乳食完了期(12~18ヶ月頃)のレシピをご紹介

離乳食完了期(12~18ヶ月頃)のレシピをご紹介

1回の食事で①ご飯やパン、麺などの炭水化物 ②お肉や魚、豆腐などのたんぱく質 ③野菜がそろったバランスのよい献立を意識してみましょう。
赤ちゃんの食欲や機嫌などによって食べる量もさまざまです。
あまり気にしすぎず1~3日くらいのサイクルでそろっていれば大丈夫です。

簡単手作りおやつ ~かぼちゃプリン~

【材料】

  • かぼちゃ20g
  • 溶き卵1/3個
  • 水 大さじ1

【作り方】

①かぼちゃの皮と種をとり、ラップで包んで電子レンジで1分ほど加熱しなめらかにすりつぶす
②①と材料をすべて混ぜ合わせる
③耐熱容器に入れアルミホイルで蓋をする
④蒸し器や水をはったフライパンまたは鍋に入れ、弱火で5分ほど蒸す

大人の食事から取り分けて赤ちゃん用にアレンジする「取り分けメニュー」もおすすめです。
大人の料理の味付けをする前に赤ちゃん分を取り分けましょう。
大人用に赤ちゃんが食べられない食材を使う場合は取り分けた後に入れます。
野菜がたくさん入った汁物や煮物は食材もやわらかく簡単に作ることができるのでおすすめです。

簡単取り分けメニュー ~豚汁~

【材料:大人2人+離乳食1食分】

  • 豚赤身肉:80g
  • 野菜:にんじん 中1/2本、さつまいも 中1/2本、ほうれん草 1株
  • 昆布だし:500ml
  • 味噌:大さじ1(赤ちゃん分を取り分けた後に入れる)

【作り方】

①豚肉は一口大に、野菜は1cmの厚さのいちょう切りにする
②鍋に昆布だしと野菜を入れ沸騰させ、蓋をして弱火で10分ほど煮る
③②に豚肉を加え、蓋をして3~4分煮る

赤ちゃん用はここで取り分けましょう。
風味付けで味噌を少し入れても良いです。
具材を大人サイズにカットして、赤ちゃんが食べる際にキッチンバサミで食べやすい大きさにカットしても良いでしょう。

④火を止めて味噌を溶き入れる。
⑤ほうれん草を茹でて2cm幅にカットし、最後に盛り付ける
(赤ちゃん用は赤ちゃんが食べやすい大きさにカットする)

まとめ

離乳食は十人十色です。
たくさん食べる子どももいればあまり食べない子どももいます。
手づかみ食べに積極的な子どももいれば慎重な子どももいます。
順調に進んでいてもある日、突然食べなくなったり、全然食べなかったのにある日突然食べるようになったりとさまざまなことがあるでしょう。
周りの子どもと比べて焦る必要はありません。
赤ちゃんの成長を見守りながら、つまずいた時には一つ前の工程に下がってみても良いでしょう。

悩んだ時は一人で抱え込まず、周りの人に話してみるのもおすすめです。
赤ちゃんが食事を楽しむことができるように肩の力を抜いて、赤ちゃんのペースで進めていきましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

あいママのプロフィール写真 あいママ 1女のママ

刺繍・裁縫などの手芸や動物など可愛いもの好きの主婦です。
自宅でベビーマッサージ講師をしています。
出産前はドラッグストアで管理栄養士として育児相談などを行ってきました。
これまで勉強してきたことや、いろいろなお母さんや赤ちゃんと触れ合ってきた経験、自身の子育てで経験してきたことを活かした記事を発信していきます。
家族みんなが笑顔になれるような、いつも頑張っている方が肩の力をぬけるような、そんなお手伝いが出来たら嬉しいです。

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ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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