初めての離乳食での注意点は?失敗しないための進め方と食べさせ方|学習プリント.com

初めての離乳食での注意点は?失敗しないための進め方と食べさせ方

初めての離乳食での注意点は?失敗しないための進め方と食べさせ方
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赤ちゃんにとって母乳やミルクほど良い食べ物はありません。
しかし、赤ちゃんが成長していくにつれ、授乳だけでは必要なエネルギーや栄養が不足してしまいます。

そこで、乳汁以外の食べ物を少しずつ食べさせるようにし、栄養補給をしていきましょう。

「初めての離乳食」には、本で読んだり、ネットで調べても、いつから、何をあげればよいのか分からないことが多く、疑問や不安がある方も多いでしょう。

赤ちゃんの様子をみながらゆっくりと進めていきましょう。

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離乳食とは?離乳食について知ろう

離乳食とは?離乳食について知ろう

離乳食とは、母乳やミルク以外の食べ物を食べるために練習していく期間の食事のことです。
少しずつ大人と同じように乳汁以外の食べ物からも栄養をとることが出来るよう、液体に近いものからだんだんと固いものを与えていきます。
離乳食を進めていくことで食品の量や種類が徐々に増え、献立や調理の形態も変化していくのです。

離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、舌や口の動きも未発達で食べ物を噛むことはもちろんうまく飲み込むことすら出来ません。
消化吸収機能もまだまだ未発達です。
消化の悪い食べ物は、消化吸収機能が発達していない赤ちゃんの体に負担をかけることになります。
食べ物を細かく分解し吸収できないので、赤ちゃんの成長や発達に合った食材を消化しやすいやわらかさに調理してから与えましょう。

赤ちゃんにはそれぞれ個人差があります。
食欲・機嫌・発達など様子を見ながら状況に合わせて進めていくことが大切です。

また、離乳食を進めていく時期は、赤ちゃんにとって生活リズムが形づくられるといわれる時期です。
少しずつ生活リズムを整えながら、ご家族の食生活も一緒に見直してみてはいかがですか。

そのほかにも、離乳食にはいろいろな食べ物を口に入れることで味覚の発達を促したり、かむ力や飲み込む力を発達させたり、食べる意欲を育んだりとさまざまな役割があります。

赤ちゃんは離乳食を通し、様々な経験をすることで、自立する心や生きる力を身につけるようになります。

初めての離乳食はいつから?始めるにあたっての注意点も

初めての離乳食はいつから?始めるにあたっての注意点も

離乳食は消化吸収がよく、アレルギーの心配も少ないお米から始めましょう。

お米やうどん、食パンなどの炭水化物は、過熱するとトロトロのペースト状になるため、初期の離乳食にはぴったりの食材です。

離乳食の最初は、「10倍がゆ」を離乳食用のスプーンで1さじずつ与えるとよいでしょう。
「10倍がゆ」の作り方は、お米を10倍の水で炊いてすりつぶして作ります。

おかゆは、始めは小さじ1程度、離乳食用のスプーンで4~5さじ程を目安にした量を与え、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。

ただし、炭水化物を摂取しすぎると、炭水化物に含まれる糖質が消化の際に「ブドウ糖」に変化し、「ブドウ糖」の代謝に必要な「ビタミンB1」が大量に消費されるため、炭水化物の過剰摂取は、結果的にビタミン不足を引き起こす可能性があるため、注意をするようにしましょう。

慣れてきたら少量のじゃがいもやにんじん、かぼちゃなどの野菜をやわらかくゆでて、すりつぶし、とろみをつけ、なめらかにしたものを与えます。

たんぱく質は野菜に慣れてきてから、豆腐から始め、みじん切りにしたひきわり納豆、鮭などの白身の魚、固ゆでした卵黄など徐々に種類を増やしていきます。
ゆっくりと少しずつ回数、種類や量、固さを増やしていきましょう。

離乳食を進めていくと、昨日は食べられたのに今日は食べないなどうまくいかないこともあります。
これは赤ちゃんの成長の特徴です。
慌てずに、あくまでも赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。

食べない理由のなかには、いつまでもやわらかいものばかり与えていることや、同じ素材や味付けで赤ちゃんが飽きたと感じるようになってしまっていることもあります。
基本、この時期の離乳食に調味料は必要ありませんが、だしのうま味や素材の味を活かし、塩分は控えて薄味でもおいしく仕上がるように作ったり、素材や食感に変化を加えたり、そんな工夫で気持ちを変えて、楽しんで食べてくれることもあります。

たくさん遊んで空腹であることや、食卓の温かい雰囲気作りなどの対策も、食欲がわく大切な要素です。

この時期の離乳食は飲み込むことや舌ざわり、味に慣れて離乳食を楽しみに感じることが目的です。
おっぱいは赤ちゃんが欲しがるままに、ミルクもリズムに沿って好きなだけ与えましょう。

離乳食を始めて1ヵ月が経ち、慣れてきたら、次に2回食へ進みます。
生後5ヵ月で始めた場合は6ヵ月頃から、6ヵ月で始めた場合は7ヵ月頃から始め、月齢が進むにつれて、離乳食中期、後期と徐々に食材の固さにも変化をつけていきます。

少しずつ、手づかみで食べれるようなメニューに変えていくことで、赤ちゃんが自分で食べる楽しみを見つけていくようになるでしょう。

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失敗しないための離乳食の進め方

失敗しないための離乳食の進め方

離乳食スタートのタイミングは生後5、6ヵ月頃の時から準備をして始めましょう。

赤ちゃんの首がすわり、支えがあれば座れるようになったり、よだれがよく出るようになったりするのが確認できたら、離乳食スタートokの合図です。

離乳食をどのように進めていくかスケジュールを立てて進めていきましょう。

離乳の時期になると赤ちゃんは自分から乳汁や他の物を欲しがり、次第にいろいろな物を食べるようになります。
これは消化機能が発達してきて乳汁以外の食べ物にも興味を持ち、咀嚼する能力ができた現れです。
以前は離乳食開始前にスプーンや離乳食に慣らすため「果汁」を与えることが一般的でした。
しかし、この時期は母乳やミルクの栄養で十分であることや、味覚の形成にも重要な時期であることから2008年以降その必要はないとされました。

離乳食の初期の段階では、1日1回赤ちゃんの様子をみながらゆっくりと進めていきましょう。
大切なのは赤ちゃんに食べる意欲があるかないかということです。
周りの子と比べず、赤ちゃんの様子をじっくりと観察してみましょう。
興味が薄いようなら、始める時期を少しずらしても大丈夫です。

また、離乳食は始める時間帯も大切です。
離乳食を始める時間は午前10時がおすすめです。

これは、午前の時間帯であれば、赤ちゃんにアレルギー反応などによる異変が起こった場合、すぐに病院を受診して医師に相談することが出来るからです。
また、午後よりも午前中の方が赤ちゃんも疲れておらず元気で注意力や胃腸の状態も良いようです。

離乳食を与える際に注意が必要な食材の参考一覧

食材注意点
パイナップル、マンゴー、もも、ぶどうアレルギーの原因となり、口元にかゆみが出るような成分が含まれているため、赤ちゃんにあげるのを避けるか、過熱してからあげましょう。
ハチミツ抵抗力の弱い1歳未満の子どもがハチミツを摂取すると、乳児ボツリヌス症になる可能性があります。乳児ボツリヌス症になると、便秘が数日間続いたり、全身の筋力が低下するなど、さまざまな症状を引き起こすことがあります。ハチミツは必ず、1歳を過ぎてから与えるようにしましょう。
牛乳加熱する調理に牛乳を使っても問題はありませんが、直接飲ませる場合は、1歳を過ぎてからにしましょう。
ナッツ類固すぎて嚙み砕けず、のどに詰まる可能性があるため、離乳食として与えるのはNGです。
ごまごまは、消費者庁のアレルギー表示推奨品目21品のひとつになっています。そのため、ごまは1歳前後の離乳食完了期になってから、擦って与えるようにしましょう。

はじめて与える食材は、試しに離乳食用のスプーン1さじから始め、食後は発疹や下痢はないかなど、赤ちゃんの様子を観察しましょう。

離乳食には赤ちゃんが食べやすいように、食材をつぶす、すりおろす、裏ごしするなど手間のかかる下ごしらえがたくさんあります。
生後5、6ヵ月頃の離乳食は消化吸収機能が未熟な赤ちゃんのためにできるだけ食材をなめらかにすることが必要です。
離乳食作りに必要なグッズがすべてそろった離乳食用の調理セットやブレンダーを用意すると、ポタージュなどペースト状の離乳食作りの負担やストレスが軽くなります。

離乳食用のスプーンは柄が長く、くぼみが浅いものを使用するのがおすすめです。
離乳食用の食器は料理がすくいやすく、食べさせやすいものを選ぶと良いでしょう。
耐熱性の食器は電子レンジで温めたり、電子レンジや熱湯で消毒したりするときに便利です。

作る前や食事の前にはしっかり手を洗い、食材もきちんと加熱し、まな板や調理器具を清潔に保つなど衛生面にも注意しましょう。

失敗しないための離乳食の食べさせ方

失敗しないための離乳食の食べさせ方

赤ちゃんがリラックス出来る環境を整えましょう。
赤ちゃんを膝の上にのせ、横抱きに抱っこすると赤ちゃんも安心して離乳食を受け入れやすいです。

スプーンの先を赤ちゃんの下唇にトントンと触れさせます。
赤ちゃんが口を開けたら、下唇の上にスプーンを水平に置き赤ちゃんが上唇を閉じるのを待ちましょう。
口が閉じて離乳食が口の中に入ったらスプーンを水平にそっと引き抜きます。
口の端からこぼれたらスプーンですくい赤ちゃんの口元へ運びましょう。

スプーンを赤ちゃんの口へあて無理やり食べ物を流し込むことはあまり良くありません。
赤ちゃん自身が自分で口を閉じて飲み込んで食べる練習をしましょう。

椅子は赤ちゃんの腰がすわってくる生後7ヵ月頃から使うのがおすすめです。
床や椅子の踏み台などにしっかりと足がつく椅子を選ぶことで良い姿勢で、口に力を入れてもぐもぐ食べられるようになります。

まとめ

離乳食の進み具合や食べる量は赤ちゃんによって様々です。
最初はうまくいかなくても当たり前で、焦る必要はありません。

赤ちゃんの様子をしっかりとみて、1つ1つ確かめながらゆっくり進めていきましょう。

赤ちゃんのお世話に離乳食作りが加わると、毎日の負担も増えてしまいます。
放っておいても調理が出来る電子レンジや炊飯器を活用すると便利です。

また、1回分の食べる量に合わせて小分けに冷凍保存しておくといつでも簡単に離乳食ができます。
手作りにこだわらず、月齢にあったベビーフードも利用しても良いでしょう。

離乳食を通して赤ちゃんはどんどん成長していきます。
焦らず、無理せず、じっくりと赤ちゃんと向き合いながら、赤ちゃんが楽しいと感じられるように進めていきましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

あいママのプロフィール写真 あいママ 1女のママ

刺繍・裁縫などの手芸や動物など可愛いもの好きの主婦です。
自宅でベビーマッサージ講師をしています。
出産前はドラッグストアで管理栄養士として育児相談などを行ってきました。
これまで勉強してきたことや、いろいろなお母さんや赤ちゃんと触れ合ってきた経験、自身の子育てで経験してきたことを活かした記事を発信していきます。
家族みんなが笑顔になれるような、いつも頑張っている方が肩の力をぬけるような、そんなお手伝いが出来たら嬉しいです。

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