子どもの好き嫌いをなくすには?先輩ママの克服方法、食事の工夫やコツを紹介
毎日、子どもの栄養を考えながら作っているご飯ですが、子どもから「食べたくない」「まずい」「きらい」なんて言われ、まいってしまうことはありませんか?
小さな子をもつ親御さんのほとんどが悩まされる、子どもの食事問題ですが、先輩ママさんは、どのように乗り越えてきたのでしょうか?
今回は、好き嫌いの克服方法や、子どもが食事に関心をもてるような工夫、コツについて紹介していきます。
「食べさせたいけど、どうすればいいかわからない」と悩まれているママさんは、是非参考にしてみてくださいね。
目次
子どもの好き嫌いをなくすには?先輩ママの克服方法
まず、子どもが好き嫌いを克服するためにできる「5つの方法」を紹介しましょう。
子どもにもタイミングがあります。
決して焦らずに、様子をみながらゆっくり試してみてくださいね。
1:見た目を工夫する
たとえば、外食をしたとしましょう。
メニュー表から料理を選ぶときに「普段は選ばないけど、おいしそうだから一度食べてみよう」と思って注文したことはありませんか?
人は、目から得た情報で食欲が増すことがあるそうです。
この感覚を利用して、子どもが「食べてみよう」と思えるように工夫します。
苦手な野菜などは、可愛い見た目になるようハート型や星型などでくり抜いたり、包丁でお花をつくるなど、嫌なもののイメージを変えてあげるといいかもしれません。
また、食事用ツールを子どもの好きなキャラクターの物にしてあげるのもいいと思います。
「これを食べたら好きな○○が出てくるよ」という風に声をかけてあげると、好奇心で食べてくれるケースもあるでしょう。
しかし、目にしてしまったら、絶対に口にしてくれない食材があったりもしますよね。
そういった物は小さく刻んで、子どもの好きなメニューのなかに混ぜてしまい、逆に「見えなくする」というのも効果的です。
カレーやハンバーグ、丼ぶりなどは、子どもも好きなことが多いですし、食材を隠しやすいのでおすすめですよ。
2:味付けや調理方法を変えてみる
子どもが苦手とする味で代表的なのが、酸味や苦味のある食材ですよね。
大人でも苦手な方もいるので、子どもからすると「まずい」と感じて当然なのかもしれません。
しかし、そんな食材でも調理の仕方や味付けを工夫することで、食べやすくなることがあります。
子どもから嫌われやすい野菜として有名なピーマンは、白いワタや種をきれいにとり除き、何度も洗って水にさらすことや、繊維に沿って切ると苦味を抑える効果があるようです。
また、油でコーティング(バターやマヨネーズなどで調理)するとさらに食べやすくなります。
たまねぎはしっかり水にさらし、繊維と垂直に切る、しっかり加熱するなどの方法で独特の辛味がとれ甘味が増しますし、トマトはじっくり煮込むことで酸味を和らげることができるのです。
「子どもが食べやすくなるから」と強くしてしまいがちな甘味ですが、酸味を強く感じてしまう原因になるので、組み合わせにも注意が必要です。
3:臭いを和らげる
子どもが野菜を嫌いやすい原因の1つとして、青臭さがあります。肉や魚を嫌がるときは、生臭いのが原因なことも。
そんなときは、臭いを消すような調理方法を心がけましょう。
だし汁でゆでたり、調味料を加えてみることで臭いが気にならなくなります。
調味料は子どもが好むもの(コンソメ・カレー粉・バターなど)を使用したり、あんかけにしてあげるのも食べやすくなっておすすめですね。
4:野菜を育てる
自分で育てて収穫することで愛着がわき、その野菜を好きになることがあるんです。
ミニトマトやピーマン、キュウリなどは比較的簡単ですし、プランターで育てることができるので、アパートやマンションに住まれているご家庭でも、ベランダや玄関ポーチなどで栽培できますよね。
我が家では、長女が小さい頃からイエローミニトマトを育てており、実がなると下の子が収穫しておやつみたいに食べています。
ちなみに、イエロートマトは赤いトマトより甘味が強いので、酸味の苦手な子にはとくにおすすめの野菜ですよ。
5:一緒に食品の買い物や料理をする
子どもと一緒にスーパーへ行って食材を選んだり、キッチンに並んで野菜の皮を剥いたりすることで、お手伝いから達成感を得て好き嫌い克服への近道になることがあります。
食材選びの際には、どういうものが新鮮でおいしいかなどを教えてあげると、食に興味をもつきっかけになるでしょう。
ただ、キッチンには危険な物がたくさんありますので、絶対に目を離さないように注意が必要です。
お手伝いの作業内容は、子どもの発達段階にあったものにしてあげてくださいね。
食事の工夫やコツを紹介
「好き嫌い以前に、ご飯を作っても全然食べてくれない」と困っている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
ここからは、子どもが食事に関心をもつための工夫やコツについてみていきましょう。
1:食事の間隔をあけ、間食を減らす
まず、空腹を感じさせ、食欲を増進させることからはじめましょう。
食事の間隔は、一般的に3時間ほどが理想だといわれています。
他のことに夢中になってご飯を少しずつ食べていたり、お菓子をあげたりしていませんか?
これでは空腹感を感じることができないため、ご飯を食べてくれない可能性が高くなります。
「時間を決めて食事をする」という習慣をつけることが大切ですね。
また、日中は外でおもいっきり遊ぶなど、たくさん身体を動かすのも空腹を感じるきっかけになるのでおすすめですよ。
2:食に関する絵本を読んだり、ぬいぐるみを利用しながら楽しく食事する
普段から絵本や紙芝居を読んであげると、食べる意欲が高まることがあるようです。
食をテーマにした本や紙芝居は、図書館にもたくさんあるので、一緒に借りに行くといいかもしれません。
食事中には、お気に入りのぬいぐるみを使うという方法もあります。
たとえば「お人形さんが美味しそうに食べてる!○○ちゃんはどうかな?」といった声かけをしながら口に運んであげると、すんなり口を開けてくれることがありますよ。
スプーンに食材をのせて、飛行機のように飛ぶ真似をしてみたり、歌やリズムに合わせて食べるなんていうのもいいと思います。
子ども自身が「食べてみようかな」と思えるような声かけや、雰囲気づくりを心がけましょう。
あまり食べさせることばかりに固執せず、和気あいあいと楽しんで食事できるといいですね。
3:きれいに食べたときはひたすら褒める
食べてくれないからといって、無理に食事を強要することは逆効果になってしまうのでやめましょう。
食事に対するイメージが悪くならないように、きれいに食べたときには拍手をしながら、大袈裟なくらいたくさん褒めてあげると次に繋がりやすくなります。
「食べてもらえて、お野菜もよろこんでるね」など、子どもの想像が膨らむような声かけもおすすめです。
まとめ
「食をすすめる」というのは大変ですよね。
しかし、これを読まれている方も、子どもの頃に好き嫌いはあったけど、いつの間にか食べられるようになっていたと思います。
中には好き嫌いのない子もいますが、人間ですから好みがあって当然です。
栄養の偏りを心配する気持ちもわかりますが「そのうち食べられるようになるだろう」くらいの気持ちで接してあげましょう。
嫌いな食べ物を、親子で楽しみながら克服できると素敵ですね。
この記事を書いた
サポーターママ
気が強いけど優しい女の子と、自由奔放で好奇心旺盛な長男、次男の三兄弟ママです。子どもたちはそれぞれ個性が強いので、毎日驚かされたり悩まされたりしています。
そんな私の中での子育てルールは、頭から否定しないこと。むやみやたらに否定ばかりせず、子どもの意見も取り入れながら、自分自身の成長にも繋げていきたいと考えています。
まだまだ未熟ではありますが、私の経験が少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
一緒に子育てに関する悩みの種を解決していきましょう!
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修