妊娠線ができやすい人とは?正しい予防とケア方法を紹介
妊娠してお腹が大きくなってくると、スイカのたて模様のような線が体にできることがあります。
これを「妊娠線」といいます。
妊娠線は時間とともに薄くなるとはいえ、やはり気になるので、なるべくできないように予防したいですよね。
ここでは妊娠線ができやすい人の特徴や、正しい予防やさまざまなケアについて、またおすすめのオイル、クリームを紹介します。
目次
妊娠線はなぜできる?
妊娠中期から後期に入るとお腹が大きくなり、急激に皮下脂肪が増加することで表面の皮膚が伸びるようになります。
私たちの皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で成り立っていますが、表皮の下にある真皮や皮下組織は弾力性がなく伸びにくいので、表面の皮膚の伸びに追いつけません。
そのため表面の皮膚が断裂することで縦しわが入り、妊娠線ができます。
この症状は妊娠中に限らず、急激に体重が増えたり皮膚が伸びたりした時にもできるので「肉割れ」と呼ばれたりもします。
できてすぐの妊娠線は色も赤紫色で目立ちますが、徐々に薄くなり出産後にはほとんど目立たない程度になります。ただし、一度できた妊娠線は薄くなったとしても、完全に消えることはありません。
妊娠線ができるかできないかは個人差があるため、妊娠しても妊娠線ができない人もいます。
一方、妊娠中におへそを中心として一本の黒い線があらわれることがあります。
これは「正中線」と呼ばれるもので、妊娠線とは異なります。
妊娠中は、ホルモン変化の影響で皮膚のメラニン組織が濃くなります。
正中線はもともと誰の体にも存在しますが、目立たないのであまり気になることはありません。しかし、妊娠中にメラニン組織が濃くなることで、正中線はその姿をあらわすようになります。
これは妊娠中に起こる生理現象の1つで、妊婦さんの70%程度の人に起こる現象だと言われています。
正中線は産後半年から1年程度でほとんど見えなくなるため、妊娠線のように消えなくなるような心配はいりません。
妊娠線のできやすい人の特徴とは?
妊娠線ができやすい傾向の人には、どのような特徴があるのでしょうか。
乾燥肌の人
冬に肌が乾燥してくると、皮膚が裂けて血が出たりする経験があると思います。
肌は乾燥すると弾力感がなくなり、皮膚が伸びにくくなります。
そのため乾燥すると妊娠線ができやすくなります。
乾燥肌でなくても、空気が乾燥している冬の時期は要注意です。
小柄な人、やせ型の人
小柄な人や、やせ型の人は体の表面積が小さいので、お腹の赤ちゃんの成長による体形の変化が大きくなります。
また骨盤が小さい方も、赤ちゃんが成長できるスペースが小さくなるので、前に向かってお腹が大きく出やすいため、妊娠線ができやすくなります。
経産婦の人
過去に出産経験がある経産婦の場合、初めて妊娠するときより皮膚が伸びやすく、お腹が大きくなるスピードも速いため、妊娠線ができやすくなります。
しかし、初めての妊娠で大丈夫だった人でも、次も必ずできないわけではありません。
双子などの多胎妊娠の人
多胎妊娠の場合、一人だけの妊娠と違いお腹が一気に大きくなりやすくなっています。
そのため皮膚も大きく引き伸ばされるため、妊娠線ができやすくなります。
高齢出産の人
35歳以上での出産は「高齢出産」とされています。
高齢出産だから妊娠線ができるというわけではありませんが、加齢による肌の変化や柔軟性の衰えなどで肌の弾力感が落ちて妊娠線が出やすくなります。
妊娠中に急激に体重増加があった人
妊娠前の体系に関係なく、妊娠中に急激な体重増加があった場合、肌が急激に引っぱられるので、妊娠線ができやすくなります。
妊娠中の適切な体重増加はもちろん必要ですが、あまり急激に体重が増えすぎないよう出来るだけコントロールすることが大切です。
正しい予防法とケア方法とは?
妊娠線を予防する正しい予防法とケア方法には次の3つがあげられます。
お腹が大きくなる前から早めのケアを
妊娠線ができ始めるのは、お腹が大きくなりだす妊娠5ヶ月から8ヶ月ごろです。
ですが、つわりなどで体調が悪くなければ、なるべく初期のうちからケアをして妊娠線を予防する対策を始めるといいでしょう。
早めにケアすることで、肌のターンオーバーが促されてコラーゲンが生成され、妊娠線ができにくくなります。
ケア用品にはにおいがあるものも多いので、つわりで気分がすぐれない場合は無理に始める必要はありません。
しっかり保湿する
妊娠中はホルモンバランスの変化もあり、肌が敏感になりやすく、水分と油分のバランスが崩れて乾燥しやすくなり、弾力がなくなって妊娠線ができやすくなります。
ボディクリームやオイルを使ってしっかりと肌の潤いを保つようにします。
乾燥が気になる時期はさらにこまめに保湿するようにしましょう。
肌が柔らかくなっているお風呂上りや朝のスキンケアの時間などを使って、お腹、バスト、ヒップラインなどの妊娠線ができやすい場所を軽くマッサージするのもいいでしょう。
保湿したから必ず妊娠線ができないというわけではありません。
ですが、お気に入りの香りのクリームやオイルでマッサージする時間は、リラックス効果もありおすすめです。
体重の急激な増加を防ぐ
妊娠中の急激な体重増加も妊娠線の予防になります。
妊娠中、つわりが落ち着いた妊娠中期~後期ころは、赤ちゃんの成長スピードも速くなり体重増加しやすい時期です。
その時に適切な体重管理をすることが必要です。
急激な体重増加は妊娠線ができやすくなるだけでなく、妊娠糖尿病や、妊娠高血圧症候群などのリスクを高めてしまうので注意が必要です。
妊娠中に体重が増えるのはお腹の赤ちゃんの成長もありますが、あまりにも急激な体重増加は妊娠線以外のリスクもあるため、体に負担が掛からない程度の適度な運動を行い、体重管理をすることが大切です。
妊娠線ができやすい場所は特に入念に保湿、マッサージをする
妊娠線はお腹以外にも、下記のような場所にできやすくなっています。
- バスト
- お尻
- 足の付け根
- 太もも
- わきの下
- 二の腕
特に妊娠8ヶ月以降になってくるとお腹が大きくなり、下腹部や太ももなどが見えにくい状態になります。
そのため「気づいたら妊娠線ができてしまった!」ということがあります。
妊娠後期や出産間近で急に妊娠線ができてしまうことも珍しくありません。
自分の体系の変化をしっかり意識するためにも早めのケアがおすすめです。
おすすめのオイル・クリームを紹介
最近は妊娠線予防のためのケア商品が多く出ています。
クリームタイプやオイルなど、種類も多く悩みますよね。
オイルは伸びがよく、全身のケアに使いやすいアイテムです。
また、オーガニック由来の成分のみでつくられている場合が多く、肌が敏感になる妊娠期でも安心して使えます。
クリームタイプは一般的にも多く出ており、使いやすさがポイントです。
おすすめのオイル、クリームをご紹介します。
おすすめオイル
ヴェレダ「 マザーズ ボディオイル」
産前から産後まで長く使えるおすすめオイルです。
保湿効果に優れたアーモンドオイルが肌の乾燥を防いで、しっとりとした保湿効果を実感できます。
香料不使用で、天然のエッセンシャルオイルのみを使用したほのかな香りもリラックス効果が抜群です。
mamacharm 「ママオイル」
12種類の天然成分と、日本製で安心感があるとママから人気のmamacharmのママオイル。
贅沢な天然成分をたっぷり配合しているのでしっかりと保湿できます。
オイルなので少量でもしっかり伸びて、コスパも抜群です。
また、ほのかな柑橘系の香りがリフレッシュ効果を高め、デザインがおしゃれなのでプレゼントにもおすすめです。
おすすめクリーム
ピジョン「ボディマッサージクリーム」
手軽に手に入るピジョンのボディマッサージクリーム。
シアバターや、コラーゲン、ヒアルロン酸といった高保湿成分をたっぷり配合しています。
伸びがよく肌なじみもいいのにしっかりした保湿力があり、これ一本で全身しっかり保湿できます。
また、値段も低く抑えられているため、気兼ねなくたっぷり使えるのも魅力的です。
ミテラオーガニクス「ボディケアクリーム無香料」
おしゃれな見た目がテンションを上げてくれるミテラオーガニクスボディケアクリームは、多くのママ向け雑誌やインスタグラム掲載されている人気アイテムです。
保湿力も申し分なく、グリセリンベースのクリームはヒアルロン酸やアミノ酸が多く含まれ、肌に優しい成分で、妊娠中も安心して使用できます。
無香料でほとんどにおいもないので、つわりでにおいが気になる時期から使いやすくなっています。
まとめ
妊娠線ができる理由やできやすい場所、予防法などを紹介してきました。
妊娠線は1度できてしまうと完全に消えることは難しいので、早めに予防することが肝心です。
妊娠線は妊娠していた証でもあり、大切な子供との絆なので、恥ずかしいものではありません。
ですが、やはりママになってもきれいな肌を保ちたいと思うことも悪くないはずです。
赤ちゃんやママの体調を第一に考えながら、リラックスタイムに上手に取り入れていきましょう。
この記事を書いた
サポーターママ
昆虫、魚が大好き恥ずかしがり屋の男の子、ぬりえとお絵かきが大好きおませな女の子の年子兄妹ママです。
育児とパート、すきま時間を生かして興味のあったWebライターも楽しんでいます。
趣味の韓国ドラマ鑑賞、読書、友達とのおしゃべり時間で日々のストレスを発散しています。
「子供と家族が笑顔なら毎日正解」だと思って頑張らない育児を心がけています。そうはいってもやはり子育てには不安はつきものですよね。
少しでもたくさんのママの悩みや不安を解消できるような内容が発信できたらうれしいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修