子どもと一緒に作る手作りおもちゃ|簡単に作れる工作アイデアと作り方を紹介
子どもの好奇心や興味を引き出すために、年齢にあったおもちゃを買ったりすることはあるでしょう。
2歳を過ぎれば指先や脳も発達し、遊び方の変化も現れる時期になります。
ぐんぐんと成長する時だからこそ、おもちゃは「買う」のではなく「作る」という体験をさせてみてはいかがでしょうか。
工作は指先の訓練にもなり、知能の発達にも大きな効果が期待できます。
道具の使い方や役割を知り、材料の性質や変化を学ぶ機会にもなります。
工夫とアイデア次第で無限の可能性があると気付けるようになるでしょう。
目標に向かって集中する力をつけ、完成した時には大きな達成感で満たされるので自己肯定感も高まります。
工作が苦手でアイデアが浮かばないという方もいるかもしれませんが、特別な道具や材料がなくても大丈夫です。
我が家で実際に作ったモノや工夫を交えてご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
子どもと一緒に作る手作りおもちゃ!簡単な工作アイデアと作り方を紹介
工作をするにあたり、最低限ハサミ・のり・テープがあると作業が捗ります。
子どもにハサミを持たすのであれば、子ども用のハサミもあると良いですね。
クレヨンや色えんぴつ・折り紙や画用紙があると楽しみ方が広がります。
その他にも、シール・毛糸・紙皿や紙コップなども工作アイテムとして活躍間違いなしです。
いずれも100円ショップで揃えられるので、バリエーションに追加してみてはいかがでしょうか。
おままごとグッズを作ろう
用意するもの:折り紙
まだハサミを扱うことのできない小さな子でも、折り紙を手でちぎったり丸めるだけで楽しめる遊びです。
- 食べ物を作る
茶色の折り紙を棒状にくるくる丸め、その上に好きな色の紙をギュッと丸めたモノを乗せればアイスクリーム。
細くちぎればラーメンやうどんに。
黄色い折り紙を固めるように手で握ればバナナといったように、何通りにでも食べ物に変身させることができます。 - 食器を作る
プラスチックの容器、紙皿や紙コップなどでも食器の代用品になります。
スプーンやフォークといった小物は、画用紙など厚めの紙であれば扱いやすく、使わなくなったベビー用の食器なども活用できますよ。 - キッチンを作る
ティッシュペーパーの空箱や段ボールにガスコンロや冷蔵庫などの絵を描いてみると、キッチンが作れます。
そこに折り紙やシールでデコレーションしたり、絵の具でペイントして創造力を高めてあげたりするのはいかがでしょう。
動物園を作ろう
用意する物:画用紙・紙皿・紙コップ・糊またはテープ・ペン・ハサミ
(折り紙よりも画用紙の方が厚みがあるのでキレイに貼ることができます。)
- パーツを作る
動物の耳や鼻をイメージして画用紙を三角や楕円形にハサミで切る - 切ったパーツを紙コップの上部や側面に糊やセロテープで張り付ける
- 顔や模様を描いて完成
紙皿でも同様に作れます。
- ライオンは三角に切ったパーツを紙皿のまわりに、ぐるっと一周フチに張り付けるだけで作れます
- ネコやウサギなども、画用紙を耳、目、鼻を好きな形に切って張り付ければ簡単に作れます
- 目の部分をハサミで穴を空け、顔の下部分に棒をテープで取り付ければお面になったり、紙コップに付ければ人形が作れたりするので、人形劇のような遊び方もできますよ。
※この場合アイスの棒などが安定しますが、お子さんが口に入れてしまったり、目に突き刺してしまわないように十分注意が必要です。
くれぐれも発達状況をみて、大人の方と一緒に遊ぶようにして下さい。
アイスの棒ですが、実際にアイスを食べずに棒だけをネットでも買うことができますよ。
工作好きの我が家は、色なし、色付きと常備していて大活躍しています。
毛糸やモールでヒゲやしっぽ、毛の長い動物のパーツ(ライオンやウマのたてがみ)として使用すれば、よりリアルになります。
このように作った動物たちを家のあちこちに散りばめれば、いよいよ動物園ごっこの始まりです。
我が家では、丸めた画用紙を望遠鏡に見立て「あっちにライオンがいるよ!」と大盛り上がりでした。
雨の日などでもお家でたっぷり楽しめますよ。
お魚釣りをしよう
用意する物:画用紙・クリップ・新聞紙や大きめのチラシ・毛糸・磁石
動物のように色んな種類のお魚を作れば水族館ごっこもできますが、さらに楽しめる方法もご紹介します。
- 画用紙を好きな魚の形に切る
- 目やウロコを描く(画用紙でパーツを作って張り付けてもOK)
- 魚の口の部分をクリップで挟む
- 釣り竿を作る
新聞紙や広告を細かく巻いていき、持っても折れない固さにする
この時、子どもが持ちやすい長さにしてあげて下さい - 釣竿の先端に毛糸をテープでしっかり貼り、垂らした毛糸の先に磁石をしっかり固定して完成
※タコ糸などでも代用できますが、細い糸は小さな子の指に巻き付くと血が止まる恐れもあるので毛糸で紹介しています。
また、磁石は重すぎると固定できませんが、小さすぎると誤って飲み込んでしまうリスクもあります。クリップも同様の恐れがあります。
そして、振り回して遊ぶのも危険です。
お子さんの発達状況に合わせ、必ず大人の方と一緒に遊ぶようにしてください。
家にある材料で作れる!子どもが喜ぶ手作りおもちゃのアイデアと工夫
普段、何気なく捨ててしまっている牛乳パック、トイレットペーパーの芯などは、実は工作アイテムとして大活躍するんです。
どうせ捨ててしまうだけなら、いっぱい遊んでからでも遅くないですよ。
新聞紙や広告は捨てる前に遊びつくす
「ただ紙を破る」だけでも子どもは楽しんでくれるものです。
ビリビリ鳴る音や破く感覚も、十分に指先を通して脳へ刺激を与えます。
そして、子どもは次々に新しい遊びを思いつく天才です。
自由な発想を引き出すのは「この紙は好きにしていいよ」と言うだけです。
たまたまできた穴を見つけて「おばけみたい!」と言っておばけごっこが始まったり、体に巻き付けてお洋服ごっこをしてみたりと無限の可能性を教えてくれます。
3歳、4歳と成長して「ダメな行為」と理解している子であれば「今は好きにしても怒られない」という解放感があるので、ストレス発散にもなります。
そして、ママやパパも見守るだけでなく、一緒に思いっきり破ってみましょう。
私自身もよく子どもと紙を破ってイライラを発散していましたが「怒らなくて良い」という心の身軽さを感じ、とてもスッキリしました。
思いっきり遊んだ後はお片付けの時間ですが、ここでのポイントは怒らないことです。
まず、大きめのビニール袋を用意します。
紙を丸めて玉入れのように遊びを交えれた方法であれば、楽しみながら子どものやる気も促せます。
ボーリング遊び
用意するもの:トイレットペーパーの芯(牛乳パック)・新聞紙
ただトイレットペーパーの芯や牛乳パックを床に並べ、丸めた新聞紙をぶつけるだけでボーリング遊びができます。
ティッシュの空箱やお菓子の空箱、少し重みのあるものを混ぜると難易度が上がりますよ。
トイレットペーパーの芯や牛乳パックでボール転がし
用意する物:トイレットペーパーの芯または牛乳パック
- トイレットペーパーの芯をテープでどんどん繋げ、長い筒を作る
- その中に入るサイズのボールや紙を丸めたものを転がして遊ぶ
- 同じように作ったものを並べ、中に入れるものを変えて同時に落とす。
たったそれだけのことで楽しいの?と感じるかもしれませんが、そう思うのは大人だけで、案外子どもは夢中になってくれるものです。
これは、物の重さによって落下スピードの違いを楽しく学べる方法です。
地味な遊びですが、物質の違いを気づくきっかけになるので一度試してみてはいかがでしょうか。
牛乳パックも同様に、底の部分を切り取り繋げるだけです。
ボール転がしをレベルアップさせたい方は、こちらも参考にしてください。
追加で用意するもの:ダンボールなど固くて丈夫な板状のモノ
- トイレットペーパー(牛乳パック)を縦に半分に切る
- 切った面を上にし、斜めになるようにダンボールの上に配置
- ダンボールに面した方をテープで貼りつける
- 段ボールの端まで貼ったら一段下に同じように貼り、これを繰り返して完成
傾斜角度や一番下までボールが到達するまでの「考える力」を引き出す効果も期待できるのではないでしょか。
少し時間は掛かりますが、ぜひ一度試してみて下さい。
こちらも色を塗ったり、折り紙やシールなどでデコレーションしたりしながら飾りつけをすると、見栄えの良い立派な遊び道具になります。
輪なげ遊び
用意する物:トイレットペーパーの芯(牛乳パック)・ダンボール・新聞紙またはチラシ(折り紙でもOK)
- トイレットペーパーの芯の片側部分に、3cmほど切り込みを数か所入れる
- 切り込み部分を外側に向けて開かせる
- 開かせた部分をダンボールにテープで固定し、芯を立てる
- 新聞紙をくるくると丸めて輪っかを作りテープで止めて完成
こちらもトイレットペーパーの芯や段ボールに色や数字を書いておくと、さらに盛り上がりますよ。
このように日常の物からさまざまな遊び方が生まれます。
危険性がない不要なものであれば、とりあえず子どもに渡してみるとユニークな遊び方が始まりますので、ぜひお家の中の物を有効活用してください。
要らなくなったら家庭ごみとして処分しやすいのもメリットです。
手作りおもちゃを作るときに親が気をつけるべきポイントや注意点を解説
工作は楽しくて夢中になりますが、ケガには十分注意が必要です。
とは言え、実際に経験したケガや痛みから得ることもあります。
小さなケガに過敏になっていてはキリがありませんが、正しい知識を身につけることで未然に防げる場合も多くあります。
危険と安全を学ぶ
ハサミの扱いを間違えれば大ケガに繋がることもあり、鉛筆一本でも扱い方を間違えれば、目に突き刺さったりする恐れも十分にあり得ます。
大人にとっての常識も、初めて道具を扱う子どもにとっては未知からのスタートです。
だからこそ正しい使い方と危ないことは、大人がきちんと教える必要があります。
お家の中だけに限らず、園生活の中でハサミなどを扱う機会も増えていきます。
誤った使い方でお友達にケガをさせないためにも、日頃から使い慣れておくと良いですね。
道具は危険を伴うことだからこそ、上手にできないとイライラしてしまう気持ちも理解できますが、感情的にならないように気をつけて下さい。
ガミガミ怒られると、やる気も自信も無くしてしまいます。
叱るのではなく「こうしたら良いんじゃないかな?」「こっちの方が簡単にできるかもしれないよ」というように優しくアドバイスした方が、子どももすんなり理解してくれたりします。
また、糊などがついた手を舐めてしまわないように注意してください。
お子さんの性格や個性に付き合いながら、ベストな言葉を探してみましょう。
言葉を選び、教えることも親として与えられた重要な課題です。
道具は使ったら片付ける
子どもは初めての物に興味を持ち、同じように使ってみたくなります。
たとえ、子ども自身がハサミなど道具を直接使わなくても
- 子どもの手の届く範囲に置かない
- 道具を出しっぱなしにして、その場を離れない
- 必ず手の届かない場所に片付ける
これらのことは徹底しなければなりません。
特に下の子がいたりする場合は、その口の中に異物が入って窒息することがないよう注意をする必要があります。
大人がきちんと管理し、未然に防げる事故やケガから子どもを守りましょう。
日頃の行動をよく観察した上で、その子の発達に合った道具や材料を選んであげて下さい。
まとめ
子どもは発想の柔軟性と無限の可能性を秘めています。
ですが、実際に行動に移したり、言葉で伝えたりしないと、せっかくの能力も宝の持ち腐れとなってしまいます。
工作は、楽しむことはもちろん、指示通りの行動、意味や理由の理解が必要となるので、発達にも良い影響を与えてくれるでしょう。
自分のアイデアを形で表現し、それを人に説明する練習にもなります。
たとえ上手くできなくても、怒ったり責めたりせず、できたことやそれまでの努力をたくさん褒めてあげて下さい。
大好きなママやパパに褒めてもらえると自信にも繋がりますよ。
この記事を書いた
サポーターママ
慎重派の長男と猪突猛進の次男をもつ、年子男子のママです。
出産を機に退職して、現在は専業主婦として在宅ワークに挑戦中。
元気があり余っている年子男子の相手は、ハードな日々の連続ですが、それと同時に楽しい出来事で溢れています。
上手くいかない事なんて、今でも山ほどあります。ですが「なるようにしかならない」とポジティブ思考で乗り越えてきました。
実体験から少しでも不安や悩みが吹き飛ぶような情報を発信しますので、お役に立てれば幸いです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修