妊娠後期にしてはダメなこと・注意することは?食べ物と飲み物について
ママは日々、赤ちゃんのためを思ってしてはいけない事、注意すべきことは何だろうかと考えながら行動しています。
もちろん食べ物や飲み物も、何が良くて何がダメなのかと常に気を配りながら生活していることでしょう。
妊娠後期にもなるとつわりの辛さから解放されて体調が安定してくるママが多いです。
今まで以上におなかが大きくなるのと同時に、胎児の激しい胎動を感じるようにもなります。
安定期と呼ばれる妊娠中期の頃に比べると、ますます赤ちゃんに対する愛情が溢れ出てくるのもこの時期です。
ですが一方で、おなかが重たくなり身体を動かすのも精一杯なのです。
おなかがつっかえて靴下を履くのが大変になってきたり、食欲が増すためにしっかり体重管理をしようとしている方も多いのではないでしょうか。
そんな苦労の多い中でも、大切な赤ちゃんを守りたい、健康に育ってほしいと誰もが願っています。
ここでは出産に向けて、妊娠後期に入ったママがしてはダメなこと、注意すべきこと、そして食べ物や飲み物で気をつけるべきことを紹介していきます。
妊娠後期の特徴や症状
妊娠後期とは妊娠28〜40週のことを言います。
赤ちゃんが大きくなることで横隔膜など内臓が圧迫され、心臓や肺にも負担がかかり、以下のような様々な特徴や症状があらわれます。
- 頻尿、尿漏れ
- 胃痛、胃もたれ、胸焼け、吐き気
- 動悸や息切れ
- 子宮が収縮することによる、生理的なお腹の張り
- むくみ
- 腰痛
- ホルモンのバランス変化などによる頭痛
妊娠週数 | 特徴 |
---|---|
妊娠8ヶ月(28週〜31週) | 赤ちゃんは筋肉が発達してくるため、胎動が激しくなり、寝苦しくなったり、トイレが近くなるかもしれません。 |
妊娠9ヶ月(32週〜35週) | 赤ちゃんの体はさらに大きくなり、より筋力もついてきます。 赤ちゃんの伸ばした手足によって、みぞおちのあたりや胃、膀胱を蹴られるような感覚があります。 そのため、胸焼けがしたり、息苦しいと訴える方も多いです。 |
妊娠10ヶ月(36週〜39週) | 「正期産」と呼ばれる期間で、出産予定日が近づいてきて、いつ陣痛が始まって赤ちゃんを分娩してもおかしくない状態になります。 そのため、妊娠36週頃までに分娩に備えて必要なものを確認し、赤ちゃんの出産準備を済ませるようにします。 準備したものは、家族がどこにあるかわかるようにしておくといいですね。 また、もし破水をするようなことがあれば、すぐに産院に連絡をしましょう。 破水かどうか分からずに不安になるような場合も、細菌感染のリスクを抑えるため、シャワーや入浴をせずに産院に連絡をするようにしましょう。 この頃になると、赤ちゃんは産まれる準備のために、骨盤の方にさがってきますので、膀胱が圧迫され、今まで以上に頻尿や尿漏れが起こりやすい状態になってきます。 |
次に、妊娠後期全体を通して多く見られる症状を詳しくみていきます。
お腹が突き出て目立つようになるので、歩行時には歩きやすい靴を選び、足元に注意して歩く必要があります。
子宮が大きくなることで、お腹の張りも増すなどの変化が起きるでしょう。
この張りは赤ちゃんがお腹の中で動くことによって引き起こされることもありますし、冷えやストレス、または便秘などが原因となることもあります。
お腹の張りは普通、横になって休んだり、少し時間が経てば治るものですが、あまりに長時間続いたり回数が多すぎる、出血や腹痛など、気になる点があれば早めに病院に行き、医師に相談しましょう。
足のむくみに関しては、妊娠中のホルモンバランスによるものです。
着圧ソックスを使用してケアしてみるのも良いですし、食事バランスを見直したり入浴中のマッサージもおすすめです。
おすすめマタニティ着圧ソックスは下記になります。
腰痛は、胎児の成長に伴い、お腹が重くなることによってママの身体の重心が変わることが原因であることが多いです。
背筋を伸ばすなど姿勢良く過ごすことを意識してみてください。
また、寝るときの姿勢にも注意し、上向きで寝るのが大変な場合は、痛みが伴わないようバスタオルなどを使ってバランスをとり、横向きになって寝るといいでしょう。
夜、眠れないときは、昼間、眠いと感じた時に睡眠をとるなどしても大丈夫です。
頻尿や尿漏れのトラブル、胃痛や胸焼け、お腹の張りなど数多くの症状があらわれますが、散歩のような無理のない程度の運動をしたり、意識して背筋を伸ばしてみてください。
楽しみながら症状の改善を目指しましょう。
妊娠後期にしてはダメなこと・注意すること
妊娠後期、この時期ならではのしてはダメなこと・注意することってあるのだろうかと疑問を持つ方も多くいらっしゃるかと思います。
例えば下記のようなことは避けましょう。
- 無理をすること
- 自転車やバイクに乗ること
- 熱いお風呂に長時間の入浴
- お腹を圧迫すること
体調も良く、いよいよ赤ちゃんに会えると思うと幸せいっぱいで、今を楽しみたいという思いもたくさんありますよね。
ついつい頑張りすぎてしまう気持ちもわかりますが、無理は禁物です。
お腹が大きいため日常の動作が限られるこの時期に重たい荷物を持ったり、かがんだりしゃがんだりの動作の多い風呂掃除をすると疲れやすくなります。
バランスを取るのも難しい時期なので無理はしないことを心掛けましょう。
自転車やバイクに乗ることも同様に、バランスを取りにくいので、できるだけ乗らない方が安心です。
また、動きすぎることで子宮口が開いてきて、お産の兆候が見られるようになる人もいます。
これは、切迫早産と呼ばれ、妊娠22週以降37週未満に陣痛につながるようなお腹の痛みや出血をする状態を引き起こす原因にもなります。
妊娠後期では特に血流量が多いので、熱いお風呂に長時間入るのはのぼせやすく危険です。
夜、寝る前にしっかり入浴したい時は半身浴がおすすめです。
リラックス効果やストレス解消も期待できますよ。
腹帯は腰への負担を軽減してくれる素晴らしいアイテムですが、締めすぎには気をつけましょう。
お腹が圧迫されて息苦しさや動悸、やめまいが起こることがあります。
無理をすること、自転車やバイクに乗ること、長時間の入浴、お腹の圧迫にできるだけ注意しながら、小マメに休憩をとりつつ妊娠後期の楽しみながら過ごしましょう。
妊娠後期に食べ物で気をつけること
ママが食べたものが直接赤ちゃんの栄養になると思うと、より一層食べ物に気をつけたいですよね。
赤ちゃんのための、妊娠後期により一層気をつけたい食べ方と食べ物を紹介します。
食べ方としては、
- 生食を控える
- 塩分を控える
ということです。
刺身などの生魚はもちろんのこと、チーズや生ハムも要注意です。
チーズや生ハムに含まれるリステリア菌は胎盤を通して赤ちゃんに感染し、早産などのリスクを生じさせます。
しっかり加熱すれば食べられます。
また、血圧の上昇を避けるため、塩分を控えて妊娠高血圧症候群のリスクを抑えましょう。
食べ物としては、
- マグロなど大型魚による水銀
- ひじきによるヒ素
- ウナギ、レバーによるビタミンA
の「過剰摂取」に気をつけましょう。
水銀とヒ素の過剰摂取はは赤ちゃんの脳の発達に、ビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんの形態に影響を与える可能性が指摘されています。
ここで忘れてはならないのは、「絶対に食べてはいけない」ということでは無いということです。
全て健康のために必要不可欠な栄養素なのです。
摂取しなければなりませんが、食べすぎないことを意識してみてください。
そしてエネルギーやミネラル、ビタミンという栄養素を増やしたいです。
ですが、やはりこれもたくさん摂取すればいいということではありません。
主食・主菜・副菜・果物とバランスを意識することが必要です。
急激な体重の増加に気を付けながら、今までのバランスの良い食事にもう一品追加(おにぎり1個分)程度を心がけましょう。
生食と塩分を控えること、マグロやひじき、ウナギなどの過剰摂取に気をつけることを挙げましたが、まず第一にバランスよく食事することが大切です。
妊娠中はこれはダメ、あれもダメと神経質になって心配してしまいがちですが、程度の問題なので、ストレスなく楽しみながらの食事を心がけたいですね。
妊娠後期に飲み物で気をつけること
アルコールは絶対にダメということは多くの方が知っていると思いますが、妊娠後期の飲み物は他に何に気をつけたらいいのでしょうか。
- 十分な水分補給
- カフェインを控える
- 炭酸飲料を控える
まず、しっかり水分補給してください。
妊娠後期になると赤ちゃんの血液量が増えるため、必要な水分量が増えます。
しかし、お茶や水ばかり飲んでいては飽きてしまう、という理由でコーヒーや紅茶を大量に飲むことは控えてください。
コーヒーなどに含まれるカフェインは、赤ちゃんを低体重のリスクに晒してしまいます。
飲んではいけないのではなく、1日に2杯程度までと推奨されていますので摂取量を守りましょう。
炭酸飲料は糖分が高いため、妊娠糖尿病を引き起こすことがあります。
こちらも飲み過ぎには注意しましょう。
コーヒーや紅茶、炭酸飲料を控えるなんて辛いという方もいるかもしれません。
しかし、ノンカフェイン飲料もスーパーやネットショップなどで種類豊富に販売されており、手に入りやすいです。
好みの味を見つけることも楽しいですよ。
日常を彩りながら、しっかり水分を摂ることを意識してみてください。
まとめ
ここでは妊娠後期にしてはいけないこと、注意することとして、日常生活の中で重たい荷物を持ったり自転車に乗るなどの無理は禁物だということ、マグロやウナギ、カフェインの過剰摂取をすることを挙げてきました。
しかし、絶対にしてはいけないものではありません。
ストレスを抱えてしまうのはかえって良くありませんので、あまり思いつめずに心身共にリラックスしながら楽しめる妊娠後期ライフを目指しましょう。
この記事を書いた
サポーターママ
お絵描きや人形遊びが大好きな女の子のママです。
すきま時間でWEBライターをしています。
子供がのびのびと、いろんなものに興味を持てるよう日々育児に奮闘しています。
料理が好きなのですが、特に、子供と一緒に作って楽しい簡単なお菓子や料理を作るのが大好きです。
次はどんなものをつくってみようかなと、レシピも考案しています。
育児には困りごとや悩み事などたくさんありますよね。
だからこそ、みなさまに役立つ素敵な情報をお届けできるよう頑張ります!
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修