ウガンダ算数学習支援|毎月の活動報告レポート2026
算数学習支援は、2年目に突入!
1年目は、子ども達の学力や算数に対する理解力など、子ども達がどんな学習レベルなのかを知ることに多くの時間を割くようにしました。
同じ学年でも年齢はバラバラ。できることも、できないことも、それぞれに個性があります。
同じ問題でも、すぐに解ける子もいれば、どこから手をつけていいのか分からずに止まってしまう子もいます。
「『算数ができない』という一言で片づけられるほど、簡単ではない!」
子ども達と接するたびに、そんなふうに感じる日々です。
活動を続ける中で、参加人数は少しずつ増え、全員を細かく把握することが難しくなる場面も出てきています。
2年目となる今年は、これまでに見えてきた課題を抱えながらも、子ども達の「できた!」という瞬間を一つでも多く積み重ねていけるよう、算数学習支援に取り組んでいけたらと思います。
第1回(2026年1月8日)
今月いっぱいまで、約2か月の長期休暇を楽しんでいる子ども達28名とともに、学習支援を実施しました。
算数学習を中心とした学習支援ですが、周辺の子ども達が集まって学習をするという環境もあり、半分は友達と遊ぶことを目的に参加している子ども達もいます。
そのため、真剣に算数プリントに取り組む子もいれば、途中で友達と遊び始めてしまう子もいます。
言葉の壁もあり、ウガンダの小学校の先生のようにうまく子ども達をコントロールすることは簡単ではありません。
それでも、遊びながらでもプリントを受け取り、少しずつ算数学習を進めている子ども達の姿を見ると、うれしく感じる場面も多くあります。
【使用したプリント】
〇未就学児
- おえかき : 絵を描き足そう ステップ1
- うんぴつ : 線を引く1(線をなぞる)ステップ1
- 10までの数(読みましょう・書きましょう): 書きましょう(なぞる練習)
〇小学生
- さくらんぼ計算 たし算
- さくらんぼ計算 ひき算
〇中学生
- 小学3年生用-長さの単位「km(キロメートル)」「m(メートル)」
私が日頃から子ども達の計算の様子を見ていて願うことは、いつか〇などを書かなくても、頭の中で計算ができるようになってほしいということです。
繰り上がりや繰り下がりの計算だけでなく、かけ算やわり算でも、子ども達は〇を書きながら計算をしています。
今回は、日本の小学1年生にはおなじみの「さくらんぼ計算」のプリントを、初めて子ども達に渡し、やり方を教えてみました。
使用したのは、さくらんぼの部分にすでに数字が入っているステップ1のプリントです。そのため、子ども達はやり方自体はすぐに覚え、見た通りに真似をして解くことはできていました。
ただ、なぜそのように計算するのかという部分は、ほとんど理解できていない様子でした。
そもそも子ども達は、数字を分けるという作業があまりできません。
5を2と3に分ける、10を7と3に分けるといった感覚が身についていないためです。
〇を書いて計算することに慣れていることで、視覚的な手がかりがないと、頭の中で5や10のまとまりを作ることができず、計算がスムーズに進まないという弱点があります。
〇を書いて計算することに慣れている子ども達にとっては、2+1のような簡単な計算であっても、頭の中だけで処理するのは難しいようです。
こうした部分を、これからどのように克服していくかが、今後の学習支援における自分自身の課題だと感じています。
第2回(2026年2月16日)
2月16日はウガンダの祝日「ジャナニ・ルウム大主教記念日」でした。
今年は、約2か月にわたる長期休暇に加え、5年に一度の大統領選挙の影響で、2月から始まる新学年のスタートが延期されていました。
さらにこの祝日が重なったことで、この日が子ども達にとって長期休暇最後の休日となりました。
【使用したプリント】
〇未就学児
- おえかき : 絵を描き足そう ステップ1
- うんぴつ : 線を引く1(線をなぞる)ステップ1
- 10までの数(読みましょう・書きましょう): 書きましょう(なぞる練習)
〇小学生
- 10をつくろう(ウガンダ学習支援用オリジナルプリント)
〇中学生
- 小学4年生用-角の大きさ(角度のはかり方)
2月の学習会では、「頭の中で10をつくる」ことを目標にしたプリントに取り組みました。
これまで子ども達は、たし算やひき算をするとき、必ず〇を書いて数えながら計算していました。
〇は大切な手がかりですが、それに頼りすぎてしまうと、頭の中で数をまとめたり、分けたりする力が育ちにくいという課題も感じていました。
そこで今回は、このウガンダの子ども達の実態に合わせて、「10をつくる」ことに特化したオリジナルプリントを制作して使用しました。
このプリントでは、ある数と合わせて10になる数を考える問題や、「4+□=10」のように式の形で10を完成させる問題に取り組みながら、10のまとまりを意識する練習を行い、視覚的な手がかりに頼るのではなく、「あといくつで10になるか」を頭の中で考えることを大切にしました。
10をつくる練習をしたことがない子ども達のため、手が止まる様子も見られましたが、「6はあといくつで10になるかな?」と問いかけると、指を折りながらでも考えようとする姿が見られました。
すぐに答えが出なくても、「6と4で10」「8と2で10」といった組み合わせを繰り返し確認することで、少しずつ理解が深まっていきました。
子ども達は、数を分ける経験がまだ十分ではありません。
5を2と3に分ける、10を7と3に分けるといった数の分解は、日本の小学1年生では大切に扱われる内容ですが、ここでは初めて触れる子も多くいます。
だからこそ、正解を出すことよりも、「10をつくる」という感覚を身につけることを重視しました。
今後は、「10をつくる」練習だけで終わらせず、その考え方を応用できる力を育てていきたいと考えています。
例えば、6+8のような計算では、8を4と4に分けて「6+4=10、10+4=14」と考える力が必要になります。
10のまとまりを意識するだけでなく、数を分けて組み替える力が身についてこそ、頭の中での計算が可能になります。
そのため、「10をつくる」から一歩進み、「10をつくってからたす」練習へと段階的に進めるプリントも作成していければと思っています。
この学習支援で、子ども達が自分の頭で考え、計算できるようになることを目標に、これからも丁寧に取り組んでいきたいと思います。
ウガンダ在住
学習支援スタッフ
バシャ 明美
2女のママ
2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。
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