第52回 クリスマスイベント(2024年12月18日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第52回 クリスマスイベント(2024年12月18日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第52回 クリスマスイベント(2024年12月18日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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2024年12月18日、第52回ウガンダ学習支援にて、ワキソ地区アクライトシティで「クリスマスイベント」を開催しました。

日本では、冬休みにはまだ少し早いこの時期ですが、ウガンダの公立小学校では12月6日(金)に3学期を終え、1年で最も長い長期休暇がスタートしました。
新学年は2月3日(月)にスタートするため、その間、約2ヶ月ほどの長期休暇となります。

長期休暇に入ったということで、日頃、寄宿舎で勉強している子どもや、田舎の親戚の家から学校に通う子ども達などが、一斉に家族のいる自宅に戻っており、家族勢ぞろいでゆったりとした時間を過ごしています。

キリスト教徒の割合が多いウガンダでは、クリスマスは1年の中で最も重要な行事です。
充実したクリスマスを過ごすために、多くの人がたくさんの買い物をしたり、家の修繕を進めたりと、クリスマスの準備を入念に進めるようになります。

何かとお金がかかる時期のため、11月ごろからは強盗などの犯罪がいつも以上に多くなり注意も必要です。

そんな、人々を特別な気持ちにさせるクリスマスですが、今回はウガンダ学習支援でも、少し早めのクリスマスをお祝いしました。

イベントオープニング

イベントオープニング
  • イベント開始のあいさつ
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

多くの子ども達が長期休暇に入って自宅に戻っていたこともあり、いつも参加してくれている子ども達が周りの子ども達に声を掛けたりなどしてくれ、今回は26名の子ども達が参加をしてくれました。

初めて参加してくれた子ども達が何人かいて、今回のイベントは2歳から15歳までの多くの子ども達でにぎわいました。

そんな子ども達と、先ずは日本語で挨拶をします。
会場に入ってくる子ども達に「おはようございます」と言うと、「おはようございます」と挨拶を返してくれる子も多く、子ども達は私に会った時には、先ずは日本語で挨拶をすることが定番になりつつあります。

イベント以外の時でも、道を歩いていて私の顔を見ると「こんにちは」と挨拶してくれたり、「せんせいー」と言って私を呼び止めたり、私との日本語の挨拶は子ども達にもすっかりお馴染みのものになっています。

「おはようございます」
「こんにちは」
「ありがとうございました」

イベントが始まり挨拶の練習をする間、子ども達は大きな声で挨拶をするとともに、初めてイベントに参加した子にもこの定番の挨拶を教えてあげるなど、この3つの言葉は、子ども達の頭の中にすっかり定着してくれています。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

久しぶりに参加したくれた子たちも日本語の挨拶を忘れずにいてくれたかな?またみんなで一緒に練習して覚えていこうね

クリスマスの折り紙を折ろう

クリスマスの折り紙を折ろう
  • 折り紙で指先を鍛えよう
  • 折り紙を折って、日本文化を体験しよう

<準備するもの>

  • サンタクロースの折り紙1
  • クリスマスツリーの折り紙1

クリスマスの飾りつけ用に、今回は、サンタクロースとクリスマスツリーの折り紙を折りました。

学習支援イベントでは、子ども達は何度か折り紙を折る経験をしています。
小さな子ども達でも簡単に折ることができるよう、折る回数が少なくても完成するように工夫されているため、年齢の大きな子ども達は、私の説明がなくても折り線を見ただけで次々と折れるようになるまでに成長しています。

でも小さな子ども達は、紙を線に沿って折るという経験が少ないため、見本を見せながら進めても、「どこを折ればいいのか分からない」「線が書かれているとおりにまっすぐ折ることができない」などの理由で、折り紙を折ることが難しい状況です。

折り紙の表と裏を交互に見せながら、「ここが三角になるように折ってね」「ここを折るとこの模様が出てくるよ」などと声を掛けますが、「分からないから手伝って」と言いながら私のところにやってきます。

左右で同じように折るものであれば、左だけ私が見本で折って、もう片方は子ども達に自分で折ってもらうなどして、なるべく自分で折る練習ができるように進めていきます。

日本では角と角が揃うように折る練習をすることもあるかと思いますが、そもそも紙を折ることが難しい子ども達の中には、紙を折ることができただけでも喜ぶ子もおり、「せんせい、見て。できたよ」と嬉しそうな顔をして近寄ってくるため、私も「上手に折れたね。ちゃんとできてるよ」と言って褒めるようにしています。

サンタクロースとクリスマスツリーは形は違いますが、折る内容が似ているため、子ども達も最初に折ったサンタクロースの折り方を思い出しながら、クリスマスツリーの折り紙も仕上げていきました。

折り紙をする子供たち1 折り紙をする子供たち2 折り紙をする子供たち3 折り紙をする子供たち4 折り紙をする子供たち5 折り紙をする子供たち6
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんなの作品を家でも飾って、素敵なクリスマスを過ごしてね

2025年1月カレンダーを作ろう

Trck or Treat
  • ぬりえで日本の干支について学ぼう
  • ぬりえをして運筆力を高めよう
  • たくさんの色を使って色の想像力を高めよう

<準備するもの>

  • 干支のぬりえ(へび-巳)かんたん へびのぬりえ4
  • 干支のぬりえ(へび-巳)ふつう へびのぬりえ
  • 干支のぬりえ(へび-巳)むずかしい へびのお正月のぬりえ

クリスマスが終われば、すぐに新年がやってきます。
クリスマスを楽しく過ごし、新たな気持ちで新年が迎えられるよう、2025年1月のカレンダー制作用のぬりえを塗りました。

先に子ども達には、どんなぬりえがあるかを見てもらい、なぜ今回へびのぬりえを塗るのか説明をします。

「日本では、毎年その年に主役となる12種類の動物があり、2024年は『辰』でしたが、2025年は『へび』が主役となります。そのため、今日はへびのぬりえを塗って1月のカレンダーを作りましょう」

なぜへびのぬりえを塗るのか理解した子ども達は、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3種類のレベルの絵から好きなぬりえを選んで塗っていきました。
青いへび、赤いへび、黄色いへびなど、子ども達の感性が光る独特な色でへびが塗られていきます。

ウガンダの子ども達はぬりえが大好きなため、ぬりえはイベントで実施する項目の中でも、とても人気です。

塗り絵を塗り終わると他にも塗り絵やらせてと言う子が多く、みんなでいろいろなぬりえを楽しんでいました。

塗り絵をする子供たち1 塗り絵をする子供たち2 塗り絵をする子供たち3 塗り絵をする子供たち4 塗り絵をする子供たち5 塗り絵をする子供たち6 塗り絵をする子供たち7 塗り絵をする子供たち8 塗り絵をする子供たち9 塗り絵をする子供たち10 塗り絵をする子供たち11 塗り絵をする子供たち12 塗り絵をする子供たち13 塗り絵をする子供たち14 塗り絵をする子供たち15 塗り絵をする子供たち16 塗り絵をする子供たち17 塗り絵をする子供たち18
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

いろんな色のへびがいるね。カラフルなへびのカレンダーと一緒に良い新年を迎えてね

クリスマスケーキでクリスマスをお祝いしよう

2024年最後のイベントにもなるため、みんなで楽しめるようクリスマスケーキを食べてクリスマスのお祝いをしました。

クリスマスだと言っても、学習支援イベントに参加している子ども達の中で、家で高価なクリスマスケーキを購入できる家庭はそれほど多くはないだろうと思われます。
そのため、クリスマスケーキが登場すると、子ども達は大きな歓声をあげて喜んでいました。

「今日はクリスマスイベントのため、みんなでクリスマスケーキを食べてお祝いしましょう。みんなでケーキカットをするので、私の手の上からナイフを持ってね」

そう伝えると、一斉に子ども達が私のまわりに集まり、私の手に子ども達の手を重ねてきました。

「じゃあ、みんなでカウントダウンするよ。準備はいいかな」
「3、2、1、メリークリスマス!」

ケーキがカットされると、子ども達が歓声をあげながら拍手をするなどして大喜びする声が会場内に響き渡りました。

全員にいきわたるよう一人ずつお皿に切り分けて、子ども達とクリスマスのお祝いをして1年を締めくくりました。

ケーキを食べる子供たち1 ケーキを食べる子供たち2 ケーキを食べる子供たち3 ケーキを食べる子供たち4 ケーキを食べる子供たち5
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

最後はたくさんの子ども達とクリスマスのお祝いができて嬉しかったよ。みんな、今年も1年間イベントに参加してくれてどうもありがとう

参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は、まもなくやってくるクリスマスを祝うクリスマスイベントを開催しました。

キリスト教徒の多いウガンダの方々にとって、クリスマスは1年の中で最も大切な行事です。
この時期は、大切なクリスマスを豊かに暮らしたいと願いながら、家族みんなで穏やかに過ごしています。

そんなクリスマスのお祝いを、ウガンダ学習支援の中で大勢の子ども達と一緒にできたことは、私にとってもうれしい出来事でした。

今年1年を振り返ると、ウガンダの子ども達のためにどれだけの学習支援ができたかは分かりませんが、子ども達が日本語の挨拶を覚えたり、ぬりえや折り紙をしたり、日本文化について学んだりなど、子ども達が楽しみながら学習支援イベントに参加してくれたことは、私にとっても良い思い出となって記憶に残っています。

2025年もウガンダの子ども達の成長につながるような支援を続けていけたらと思います。

皆さん、今年も1年、ウガンダ学習支援に応援をいただき、ありがとうございました。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

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