第30回 ぬりえで色の学習・日本文化(2023年4月29日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第30回 ぬりえで色の学習・日本文化(2023年4月29日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第30回 ぬりえで色の学習・日本文化(2023年4月29日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
公開日:
Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

日本ではまもなく「こどもの日」の今日。
今回は、新聞紙で兜を作ったり、こどもの日のぬりえを塗って日本文化について学びました。

イベント開催日の前日、子供たちの小学校では1学期が終わり、この日からちょうど長期休暇が始まったため、子供たちは「学校が休みになったよ」と言いながらウキウキした様子でイベントに参加してくれました。

イベントオープニング

イベントオープニング
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

今日は、初めて参加してくれたフォシーちゃんと一緒にイベントをスタートさせました。
フォシーちゃんは8歳ですが、学校で勉強をしていない間はいつも生後4ヵ月の弟の世話をして過ごしています。
そのため、普段フォシーちゃんに会っても遊んでいる姿はなく、必ず弟を背中におんぶしながら家事の手伝いをしています。
いつもは弟の世話があるためイベントに参加できていませんでしたが、今回はお母さんが赤ちゃんの世話をしてくれるとのことで、初めてイベントに参加することになりました。

イベントの最初は、みんなで「おはようございます」を復習します。
以前から何度も練習していますが、子供たちは「おはようございます」を「おはようおざいます」という癖があるので、今日もホワイトボードに「Ohayou Gozaimasu」と書いて練習をしていきます。

また、挨拶以外にも私のことを「先生」と呼んでもらえるよう「Akemi Sensei」の文字もホワイトボードに書いて練習をしていきました。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

フォシーちゃんも『おはようございます』を練習して、イベントのときはみんなで日本語の挨拶をしていこうね

色の名前を覚えよう

色の学習
  • 色別カードを使って色の名前を覚えよう
  • 色別に書かれた物の名前を覚え、色の違いを確認しよう
  • ゲームを通して、イベントの参加意欲を高めよう

〇準備するもの

  • 色の名前が書かれた色の集合体カード
  • 色別に描かれた個別の物のカード

カードを使って色の名前を覚えよう

まずは、色の集合体カードを使って色の名前を復習していきます。
色の名前を復習するときは、私が見せるカードの色を答えてもらっていましたが、今日は子供たちからのリクエストで、一人ずつ集合体カードを選んでその色を子供たちが答えるスタイルで学習を進めました。

6色の集合体カードを扇形に広げ、順番に一人ずつそのなかから1枚カードを選んでもらいます。
カードを選んだ子がその色を答えるように進める予定でしたが、参加意欲の強い子供たちは、一人がカードを選ぶとその瞬間から全員で色の名前を答えてくれていました。

色の名前を確認した後は、個別の物のカードを使って物の名前と色の名前をみんなで答えていきます。
過去のイベントでは各色数枚ずつのカードだけで物の名前と色の名前を覚えていましたが、子供たちは物の名前と色の名前を答える学習に慣れてきたので、今回は、個別の物のカードをフラッシュカードをめくるときのように素早く全てのカードをめくりながら答えていくスタイルにしました。
過去のイベントで何度もこのカードを使っているので、子供たちも慣れた様子で次々と物の名前と色の名前を答えて楽しんでくれました。

ゲームを通して色の学習をしよう

次に先ほど色の学習で使用したカードを使って、カード取りゲームをしました。

個別の物のカードを机に並べ、私が見せる色別の集合体カードと同じ色の個別カードを競って取っていくゲームです。
誰よりも早くカードを取りたい子供たちは、カードを取るときにすぐに喧嘩になってしまうので、両手を上げてもらってからのスタートです。
「Ready Steady Go(よーい、ドン)! 」の掛け声で私が一枚の集合体カードを見せると、子供たちは歓声をあげながらカードを取っていきます。
何度繰り返しても飽きずに子供たちがこのカードゲームをするのを楽しみにしてくれているので、私も子供たちと一緒に楽しみながらイベントを進めることができています。

子供たち1 子供たち2 子供たち3 子供たち4 子供たち5 子供たち6
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんなで楽しくカードが取れるようにあんまりズルしちゃダメだよ

新聞紙で兜を作ろう

新聞紙で兜を作ろう
  • 折り紙で日本文化に触れよう
  • 「兜」を作って、日本の行事を体験しよう
  • 折り紙で指先の感覚や集中力を鍛えよう

〇準備するもの

  • 新聞紙
  • クレヨン

まもなく日本で迎える「こどもの日」をウガンダの子供たちと一緒に祝うために、みんなで新聞紙を使って折り紙の「兜」を作ります。

まずは子供たちが初めて知る「こどもの日」の説明です。
日本では5月5日は「こどもの日」であること、この日は子供の成長を祝ったり、また、母親に感謝したりする日であることを伝えます。
そして「こどもの日」には「兜」や「こいのぼり」を飾ってお祝いすることを説明しました。
「Samurai(侍)」を子供たちに知っているか尋ねましたが、誰一人知っている子はいなかったので、子供たちに侍の写真をみせると「かっこいい!」の声が男の子からあがりました。
「今からこの侍が被っている兜を作るよ」と伝えると、子供たちは興味津々な顔つきになりました。

見本で作ってあった新聞紙の兜と、兜を被った男の子のぬりえを子供たちに見せ「このぬりえにある帽子がこの兜です。
今からみんなで同じものを作って被りますよ」と伝えて折り紙をスタートさせました。
あらかじめ正方形に切った新聞紙を子供たちに配布し、ゆっくりと折る順番を説明します。
子供たちは普段でもノートの切れ端などで折り紙と同じように紙を折って何かを作ることはしているようですが、決まった形に折るのではなく、適当に折って何かの形に見立てて遊んでいるようです。

以前、イベントでも紙飛行機を折って遊びましたが、今回は久しぶりの折り紙ということもあってか、子供たちは新聞紙を折るのに苦労しているようでした。
見本を見せながら私も子供たちのペースで一折りずつ兜を折っていきましたが、子供たちからは「どうやって折ったらいいの」「これで合っているか見て」などの声があがり、きちんと形通りに折りたいという子供たちの気持ちが伝わってきました。

ウガンダの新聞は日本の新聞に比べると小さいので、日本の新聞で作った兜のようにすっぽりと頭に被るのは難しいですが、それでもできあがった兜を頭に乗せて侍になりきるなど、自分で折った兜にみんな満足をしてくれているようでした。

できあがった兜は更にオリジナル性を持たせるためにクレヨンで色付けをして、カラフルな兜を完成させました。

子供たち1 子供たち2 子供たち3 子供たち4 子供たち5 子供たち6
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

兜を折るのは楽しかったかな。家の人たちにもみんなが作ったかっこいい兜を見せてあげてね

子供たちが折った新聞紙の兜

5月のオリジナルカレンダー用のぬりえを塗ろう

塗り絵を楽しもう
  • いろいろな色のクレヨンを使ってぬりえを楽しもう
  • クレヨンを使いながら、運筆の練習をしよう
  • いろいろな色でぬりえを塗って、色彩感覚を養おう

〇準備するもの

  • 5月のオリジナルカレンダー用ぬりえ 3種類

学習プリント.comでは、2023年4月15日(土)〜2023年5月14日(日)まで「お子さんのぬりえやイラストで2023年5月のオリジナルカレンダーを無料で作ろう」企画を開催しています。

今回のテーマは「こどもの日」。
カレンダー作成用のぬりえには、折り紙の兜を被った子供のぬりえ、こいのぼりを飾ったぬりえ、鎧兜を着たこどものぬりえなどがあります。
これらから一種類を選んで子供たちに色を塗ってもらいますが、こいのぼりを見た子供たちが「魚だ」と声をあげてくれたので「ぬりえの魚はこいのぼりと呼ばれ、上がお父さん、下がお母さんだよ」と説明をしました。
また、こいのぼりを初めて見る子供たちにこいのぼりの写真を見せると「うわぁー」という歓声があがり、こいのぼりにも興味を持ってくれたようでした。

子供たちそれぞれに好きな絵を選んでもらい、ぬりえを完成させていきました。

子供たち1 子供たち2 子供たち3 子供たち4 子供たち5 子供たち6
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

ぬりえと一緒に写した写真をカレンダーにするから、かっこいいポーズで写真を撮ろう!



子供たちの「子どもの日」塗り絵作品一覧 参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は、新聞紙で「兜」を作ったり、「こいのぼり」や「鎧兜」のぬりえを塗ったりしながら日本文化について学びました。

こうした「こどもの日」の日本行事に触れるのは初めてだった子供たち。
それぞれの写真を見るたびに驚きの表情を見せてくれ、日本文化を学んだことを楽しんでくれている様子でした。

新聞紙が小さくすっぽりと被ることが難しい兜でしたが、それでも子供たちは写真で見た侍のようにかっこよく写真を撮りたいと兜を頭に乗せてポーズを決めてくれていました。

子供たちの知らない日本の行事はまだたくさんあるので、これからもウガンダの子供たちに伝えていけたらと思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

この記事が気に入ったらシェア

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア
ページトップへレッドレンジャー