第29回 イースターイベント(2023年4月8日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第29回 イースターイベント(2023年4月8日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第29回 イースターイベント(2023年4月8日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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人口の約6割はキリスト教徒が占めるウガンダ。日本でイースターは海外ほど盛大に祝うイベントではないかもしれませんが、ウガンダでは、今年は4月7日金曜日から4月10日月曜日までが4日間の連休となって、イースターのお祝いをしています。
小学校高学年になると全国統一の卒業試験に向けて、本来休みのはずの土曜日でも学校で授業を受ける子供が多いなか、このイースターホリデー期間中は土曜日の授業が休みになったりと、日本のゴールデンウイークのような雰囲気になります。

イースターとは、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが、その3日後に復活したことをお祝いする「復活祭」のことです。イエス・キリストの復活を祝うイースターは、キリスト教徒にとってはクリスマスに匹敵するほど重要なお祝いとなっています。
十字架にかけられて亡くなる前、イエス・キリストがエルサレムの城に入場する際に、それを見ていた人たちがヤシの木の枝を持ってそれを歓迎したことに由来し、ウガンダでもイースターの一週間前の「Palm Sunday(枝の主日)」に向けてヤシの枝があちこちで売られたりするなど、早くからイースターを祝う準備がされるようになります。

今回は4連休真っ最中の子供達に、イースターの雰囲気を味わってもらおうと、いつもと違った趣向でイベントを開催しました。

イースターエッグを作ろう

イベントオープニング
  • 絵の具とクレヨンとの塗り方の違いを知ろう
  • タマゴに絵の具を重ねて塗って、色のコントラストを経験しよう
  • 絵の具の使い方を考えよう

〇準備するもの

  • ゆで卵
  • 絵の具
  • 絵筆
  • 綿棒

「タマゴ」は、イースターにおいては生命の始まりや復活を意味しているため、イースターの日にカラフルなイースターエッグを飾ってお祝いする習慣があります。
そんなカラフルなイースターエッグを作って子供達に家で飾ってもらおうと、イースターならではの内容として、今日はイースターエッグ作りからスタートしました。

イースターエッグの色付けは水彩絵の具を使って行いました。
そのため、乾いてから色を重ねなければならず、乾燥のための時間を設ける必要があるため、会場に到着した子から随時スタートしてもらいました。
先に、あらかじめ用意したサンプルのイースターエッグを見せて「今日はこのようにゆで卵に色を塗って、家で飾るイースターエッグを作ります」と言い、イースターエッグの色の塗り方などを説明していきました。
初めて絵の具を使う子供たちが多いなか、紙ではなくタマゴに色を塗るという難しさがあり子供達も大変だったのではないかと思います。
というのも、タマゴに絵の具を塗っても、絵の具に水分が多いと色がはじかれてしまったり、形状が丸いために上手く固定して色が塗れなかったり、また、雑に扱うと殻が割れてしまう恐れもあったからです。

今回12色の絵の具を用意しましたが、いろいろな色を使いたい子供達は、筆を何度も洗っては水分を含んだ筆のままで次の絵の具を使っていたため、絵の具に水分がたまってしまい、色がはじきやすい状態になっていました。
そのため、子供達に乾いてから色を重ねて塗るように伝えましたが、色塗りを止めたくない子供達は乾かないまま色を重ねるので、結果的にベースの色が黒っぽい仕上がりになった印象です。
一方、全く色を変更せずに黙々と1つの色を塗り続けた子のイースターエッグは、タマゴの色付きもよく、とても綺麗な青色のベースを作ることができました。

タマゴにベースの色を塗った後は、乾くのを待ち、次は綿棒を使って模様を描いていきます。
絵筆で描いてもいいのですが、子供達が細かい模様を描いていくには、絵筆よりも綿棒の方が固くて模様が描きやすいのと、色を変更する時に綿棒を変えていくだけでいいので洗う手間が省けるためです。
ベースの色にさまざまな色の点を付けながら花の模様などを描き、それぞれ個性のあるカラフルなイースターエッグが仕上がりました。

イースターエッグを作っている子供1 イースターエッグを作っている子供2 イースターエッグを作っている子供3 イースターエッグを作っている子供4 イースターエッグを作っている子供5 イースターエッグを作っている子供6
子供たちのイースターエッグ 子供たちのイースターエッグ
サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

綺麗なイースターエッグができあがったから、家で飾ってイースターをお祝いしてね

イースターのぬりえを塗ろう

色の学習
  • いろいろな色のクレヨンを使ってぬりえを楽しもう
  • クレヨンを使いながら、運筆の練習をしよう
  • いろいろな色でぬりえを塗って、色彩感覚を養おう

〇準備するもの

  • 幼児用学習プリント 季節のぬりえ(春)かんたん イースター
  • 幼児用学習プリント 季節のぬりえ(春)かんたん イースターエッグ
  • 幼児用学習プリント 季節のぬりえ(春)ふつう イースター
  • 幼児用学習プリント 季節のぬりえ(春)ふつう イースターエッグ
  • 幼児用学習プリント 季節のぬりえ(春)むずかしい イースター
  • クレヨン

学習プリント.comでは、季節のぬりえ(春)の中で、イースターのぬりえも公開をしています。また、ぬりえは全てぬりえ見本がついており、今回はそのぬりえ見本をハサミで切って会場の壁に貼り、会場をイースター仕様に飾りつけしました。
子供達に好きなぬりえを選んでもらい、壁に貼られた飾りと配られたぬりえが同じものであることを伝えると、どこに自分たちが選んだぬりえと同じものがあるかを探し、一生懸命色の観察をし始めました。
いつもぬりえは自由に好きな色を塗ってもらっていますが、同じ色を探しながら塗るのも観察力が高まっていいかもしれませんね。

イースターの塗り絵をする子供たち1 イースターの塗り絵をする子供たち2 イースターの塗り絵をする子供たち3
子供たちのイースター塗り絵作品
サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

イースターのぬりえも楽しめたかな。このぬりえもイースターエッグと一緒に家に飾ると素敵なデコレーションになるよ

ゲームでイースターを楽しもう

ゲームでイースターを楽しもう
  • いつもと違ったゲームをしてイースターの思い出にしよう
  • 前、右、左などの方向を学ぼう
  • 友達に方向を教えてあげ、団結力を養おう

〇準備するもの

  • イースター仕様に飾りつけした箱
  • お菓子詰め合わせ
  • スカーフ

イースターでは、子供達がゲームをして遊ぶのが定番です。
中でも、イースターのゲームと言えば、タマゴを隠して子供達がそれを探すイースターエッグハントなどが人気ですが、今回は箱の中にお菓子を入れ、それをスイカ割りの要領で目隠しをしてから、棒を中心に3回回った後に箱の前に進み、棒で箱を叩ていくゲームをみんなで行いました。
前回の第28回イベントで子供達は上下左右を学びましたが、このゲームであれば目隠しをしている友達に方向を教えるため、左右の復習ができ、子供達も学習をしながらゲームを楽しめるという一石二鳥の効果が期待できます。

子供達に一列に並んでもらい順番を決めると、いよいよゲームのスタートです。
目隠しをされた子のために全員で3回の回転数を数えますが、目隠しをされた子はどの子も、3回回り終えた後は箱とは90度違う方向を向いてるので、みんなで「右」「左」などと言いながら方向を教えていきました。
しかし、どの子供達もあまり左右の方向を理解していないため、左右のアドバイスがちゃんとできたとしても、目隠しされている子が左右がどちらか分からず右往左往しているような感じでした。
一人一回ずつ子供達が棒で箱を叩いていってくれたおかげで、すっかり箱の上部は開き、中身が取り出せるようになりました。
子供達に箱のことは「シークレットボックス」と言って中身が何かを伝えずにこのゲームを進めたため、箱はすっかりビックリ箱状態。しかし、箱を開けてお菓子が入っているのが分かると、子供達は大喜びをしてお菓子をもらっていきました。

イースターのゲームを楽しむ子供たち1 イースターのゲームを楽しむ子供たち2 イースターのゲームを楽しむ子供たち3 イースターのゲームを楽しむ子供たち4 イースターのゲームを楽しむ子供たち5 イースターのゲームを楽しむ子供たち6
サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

棒で箱を叩いていくのは楽しかったかな。左右がまだしっかりと覚えられていないから、また機会があれば学習していこうね

参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は、イースター期間中のイベントということで、学習支援イベントもイースター一色で行いました。
初めての絵の具の使用やタマゴの色付け、また、スイカ割りの要領で行ったゲームなど、今回は子供達にたくさんの「初めて」を経験してもらいました。
タマゴに色を付けるのは子供達には少し大変な作業だったかと思うので、機会があれば紙に絵の具で色を塗る経験もさせてあげたいなと思いました。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ明美さん 2女のママ

2012年12月からウガンダに住み、ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダ生活を楽しんでいます。
次女はウガンダで生まれましたが、小さい時から日本語で育ててきたため、私との会話を日本語でしています。
これからも次女に日本語の読み書きなどを教え、日本で生活しても問題ないようなレベルになってくれたらと日々奮闘中です。
経済的に学校に通うことが困難な子ども達にも学習機会が持てるよう学習支援活動をしてまいりますので、毎回のレポートを楽しみにしていただけたら嬉しいです。

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