第15回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月28日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第15回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月28日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第15回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月28日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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2022年12月28日、第15回ウガンダ学習支援として、ワキソ地区アクライトシティでぬりえイベントを開催しました。

この地域で行うぬりえイベントは2回目。
この地域の子供たちに、まだあまり学習支援イベントは知られていませんが、初めて参加してくれた子も5、6人ほど集まってくれ、今回は19人の子どもたちでぬりえイベントを楽しみました。

今回のイベントは、現在、学習プリント.comで冬の特別プリント企画として実施している「お正月特別プリント」のぬりえを塗ってオリジナルカレンダーを作る企画への参加と、日本の「冬」や「浴衣文化」について学べるぬりえを行いました。

カンパラでも第12回学習支援イベントで同じ内容のイベントをしましたが、オリジナルカレンダーが子供たちにとても人気だったため、このアクライトシティの子供たちにもぜひ家でオリジナルカレンダーを飾って、思い出にしてほしいとの思いから、この地域の子供たちにもカレンダー企画への参加を呼びかけ、イベントに集まってもらいました。

イベントオープニング

イベントオープニング
  • イベント開始のあいさつ
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

最初にイベントに参加してくれた子供たちに、今日のイベントの流れを説明します。
私が日本人であること、今日は日本の季節や文化を学んだりすることなどを伝え、最後にみんなの顔写真が入ったカレンダーをお土産に持って帰ってもらうなど、イベント内容を説明しました。

次に、自己紹介として私の名前をホワイトボードに書き、「イベント中は『Akemi Sensei』と呼んでね」とみんなに伝えました。
今日で二回目の参加の子供たちでもまだ「Akemi Sensei」と呼ぶことには抵抗があるようで、なかなかイベント中に「Akemi Sensei」と呼んでくれる子はいませんが、これは私の今後の課題として、子供たちに私の呼び方が浸透するよう、何度も伝えていこうと思っています。

また、今回はカンパラの子供たちにも教えていた日本語のあいさつ「Ohayo Gozaimasu」を子供たちに教えました。
このあいさつは、カンパラの子供たちでも覚えた子はいなかったので、子供たちがこの挨拶を覚えるのは少しハードルが高そうです。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

イベント中は『Akemi Sensei』って呼べるよう、これからもみんなで練習していこうね。

オリジナルカレンダー用のぬりえを塗ろう

オリジナルカレンダー用のぬりえを塗ろう
  • 日本の干支を学ぼう
  • クレヨンを使ってぬりえを楽しもう
  • クレヨンで運筆の練習をしよう
  • 出来上がったカレンダーを家に飾ってイベントの思い出にしよう

〇準備するもの

  • お正月特別プリント オリジナルカレンダー用ぬりえ
  • クレヨン

お正月のカレンダー用のぬりえは干支をテーマにしています。
ぬりえには、2023年の干支の「うさぎ」が描かれているということで、まずは子供たちに日本の干支について話をしていきました。

子供たちに、「日本では毎年12の動物で年を表現したりしています。どんな動物がいると思いますか」と問いかけ、一人ずつ子供たちに自分たちが知っている動物を答えてもらいました。

ウガンダの学校では、自分たちが考えて答えるような授業のやり方は、日本ほどは行っていません。
そのため、こういった頭を使って答える質問をすると、子供たちは少し戸惑う様子を見せたりしますが「知っている動物はなんでも言っていいよ」と伝えると、子供たちは、象やヤギ、犬、猫など、自分たちが知っている動物をいろいろと答えてくれました。

その後、ホワイトボードに日本の十二支を書くと「Dragon(辰)」が何か分からないと質問がありました。
私もうまく英語で説明はできませんでしたが、今回は「ヘビのような恐竜」と子供たちに話をしました。

この十二支のなかで、現在2022年は「Tiger(寅)」の年であること、来年2023年は「Rabbit(うさぎ)」の年であることを子供たちに教え、それを理由として、今回は1月のカレンダー用に「うさぎ」の絵を塗ってカレンダーを作成することを説明しました。

塗り絵で遊ぶ子供たち1 塗り絵で遊ぶ子供たち2 塗り絵で遊ぶ子供たち3 塗り絵で遊ぶ子供たち4 塗り絵で遊ぶ子供たち5 塗り絵で遊ぶ子供たち6
子供たちの塗り絵作品一覧
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

今日のイベントの思い出に、カレンダーを家に飾って、2023年の日本の干支は『うさぎ』だってことを思い出してね。

カードを使って色の学習をしよう

カードを使って色の学習をしよう
  • 色の違いを認識するため、カードを使って色の名前を覚えよう
  • 色別に書かれた物の名前を言い、色の違いを区別して知識を深めよう
  • ゲームを通して、イベントの参加意欲を高めよう

〇準備するもの

  • 色の名前が書かれた色の集合体カード
  • 色別に描かれた個別の物のカード

色の学習

カレンダー用のぬりえをした後は、みんなで色の学習をしました。
「赤、青、黄、緑、オレンジ、紫」の色の集合体カードを使って、色の違いを学習し、その後に、個別の色のカードで物の名前と色の名前をみんなで学習をしました。

長靴や傘などの名前や色を子供たちに答えてもらいましたが、消防車のカードを見たときに「Lorry(ローリー)」と答えていた子供が多くいました。日本でレッカー車を指す車両のことを、ウガンダの子供たちはローリーと呼んでいます。

「これは『Fire engine』 あるいは『Fire truck』と呼ばれる、火災があったときに使用する車両です。今まで見たことはありますか」と尋ねると、みんなが口々に「ウガンダにもあるよ。見たことあるよ」と教えてくれます。
ローリーと答えてくれた答えに私も少し戸惑いましたが、その後も他のカードでいろいろな物の名前や色を確認し、色の学習を終えました。

カード取りゲームで色の違いを復習しよう

色の学習を終えた後は、復習も兼ね、みんなでカード取りゲームをして遊びました。
子供たちに3つのグループに分かれてもらい、それぞれのグループに各色2枚あるいは3枚の個別の物のカードを配ります。

私が見せるカードの色と同じ色のカードを取るように、子供たちにゲームのやり方を伝え、ゲームを開始しました。
前回同じゲームをこの子供たちと一緒にしたときには、ゲームにあまり積極的ではない子供たちもいましたが、今回は少し慣れたのか、みんなで楽しくカード取りゲームで遊ぶことができました。

カード取りゲームの様子1 カード取りゲームの様子2 カード取りゲームの様子3 カード取りゲームの様子4 カード取りゲームの様子5 カード取りゲームの様子6
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

カード取りゲームも盛り上がってきたね。また今度もゲームをして遊ぼうね。

ぬりえで日本の季節と文化を学ぼう

ぬりえで日本の季節と文化を学ぼう
  • 日本の四季について学ぼう
  • 日本の文化を知ろう
  • みんなで一つのぬりえを仕上げて協調性を養おう

〇準備するもの

  • 季節のぬりえ(冬)むずかしい 冬のぬりえ 冬の動物たち (イベント用9分割バージョン)
  • 夏祭りのぬりえ むずかしい 夏祭りのぬりえ1 (イベント用9分割バージョン)
  • クレヨン
  • 小学生用英語 英単語 月と季節の英単語表(イラスト付き)
  • 浴衣

イベントの最初に日本の干支について学びましたが、イベントの最後は、日本の季節と文化を学ぼうということで、ぬりえを使って、日本の四季と夏の浴衣文化を子供たちに説明しました。

まずは四季について。
子供たちに「今は何月ですか」と尋ね、この日が12月であることを確認したあと、月と季節の英単語表で12月は日本は冬であることを子供たちに知ってもらいます。

ウガンダでは季節は雨季と乾季で表すことが多く、夏や冬などの表現はあまり聞かれません。
ただし、学校では「Summer(夏)」や「Winter(冬)」などの季節を学んでいるため、子供たちは四季の名前を理解しています。
「日本の冬は、たくさんの雪が降るなど、とても寒い季節になります。冬の間、動物たちはこのぬりえにあるように穴の中で寝て過ごしています」などと伝え、日本の冬の様子を子供たちに学んでもらいました。

冬について学んだあとは、日本の夏の浴衣文化について学びます。
「日本では夏の間に『夏祭り』がよく行われます。
夏祭りではこのぬりえの子供のように『Yukata(浴衣)』を着てお祭りを楽しみます」と説明し、日本の浴衣文化について子供たちに学んでもらいました。
また、女の子用の浴衣も用意し、実際に浴衣を着て、日本の浴衣文化の体験も同時に行いました。

日本の冬と夏の季節や浴衣文化を学んだ後は、子供たちに、説明で使ったA4サイズ9枚を貼り合わせた大きなぬりえを塗ってもらい、それぞれのぬりえを楽しみました。

大きい塗り絵浴衣を着るウガンダの女の子浴衣姿のウガンダの女の子
みんなで塗り絵をする様子1みんなで塗り絵をする様子2みんなで塗り絵をする様子3
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんなの日本の印象はどんな感じかな。また今度会ったら教えてね。

みんなで塗った大きな塗り絵作品1みんなで塗った大きな塗り絵作品2
参加された子供たちとの集合写真

参加した子供たちの感想文

学習支援イベントの感想
学習支援イベントの感想
学習支援イベントの感想

I love my parents. I love my teacher called sensei.

私は両親が大好きです。私は先生が大好きです。

学習支援イベントの感想

This doll is for sensei. sensei thank.

この人形は先生のものです。先生ありがとう。

※感想文の一部を掲載しております。
下記のボタンから全ての感想文をご覧いただけます。

子供たちから頂いた喜びの感想文

今回使用したプリント

まとめ

今回はぬりえを通して、日本の季節や文化を学ぶイベントを開催しました。

干支のぬりえをしているときには、絵のなかに描かれている「もちつき」や「富士山」についても説明をし、日本についてさまざまなことを学ぶきっかけにしてもらいました。

私がウガンダに移住したころ「日本には山はないんでしょ。ビルばかりなんでしょ」と、大人たちからよく聞かれたりしました。
大人でもあまり日本については知らないなか、異文化を学ぶ機会が少ない子供たちにとって、今回のイベントで少しでもウガンダ以外の文化に興味を持ってくれる機会になっていたら嬉しいなと思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

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