第12回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月7日 カンパラ開催)|学習プリント.com

第12回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月7日 カンパラ開催)

第12回 ぬりえで色の学習・日本文化(2022年12月7日 カンパラ開催)
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2022年12月7日、首都カンパラで第12回目の学習支援として、ぬりえイベントを開催しました。

今回のぬりえイベントは、学習プリント.comで冬の特別プリント企画として実施している、「専用ぬりえを塗ってオリジナルカレンダーを作る」企画の参加と、日本や日本の文化を知るための「大きなぬりえ」をみんなで塗って遊びました。

ウガンダにもカレンダーはもちろんありますが、カレンダーを貰ったり買ったりなどするような家庭はごく稀です。

家にカレンダーがない生活をしている子供たちが、ぬりえと一緒に撮った自分の写真がついたカレンダーをどのぐらい喜んでくれるのか、わくわくしながらイベントを開催しました。

イベントオープニング


  • イベント開始のあいさつ
  • 講師自己紹介
  • 日本語の挨拶
  • 学校体験をしよう

11月25日に学年末を終えて、長期休暇に入っているウガンダの子供たち。
ウガンダではクリスマスを田舎の家族や親戚たちと一緒に過ごす習慣があるため、既に田舎に帰省している子供たちも多くいます。

そのため、今までイベント会場の席数の関係で声を掛けられなかった子供たちにも積極的にイベントを案内し、「イベント初参加!」という子たちがたくさん集まってくれました。

「今回のイベントは、ぬりえもしながら、少し日本についてもお話をしますよ。」と言って、イベントの内容を伝えます。

そして、初めて参加してくれている子供たちも多いため、ホワイトボードを使いながら、いつもよりも丁寧に私の自己紹介。

「私の名前はAkemiです。イベント中はAkemi Senseiと呼んでくださいね。
Senseiは日本語でTeacherの意味です。」と伝え、「Akemi Sensei」の呼び方をみんなに練習をしてもらいました。

そして、「Ohayou Gozaimasu」とホワイトボードに書き、日本語での挨拶も練習をしました。

いつも参加してくれている子供たちは、道で私に会うといつも「Akemi Sensei~」と声を掛けてくれています。
子供たちに私の呼び方がすっかり定着していて、そう呼ばれるたびにとても嬉しい気持ちになってしまいます。

サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

初めて参加してくれた子供たちも『Akemi Sensei』の呼び方を覚えてね。

カードを使って色の学習をしよう


  • 色の違いを認識するため、カードを使って色の名前を覚える
  • 色別に書かれた物の名前を言い、色の違いを区別して知識を深める
  • ゲームを通して、イベントの参加意欲を高める

〇準備するもの

  • 色の名前が書かれた色の集合体カード
  • 色別に描かれた個別の物のカード

1. 色の学習

まずは、みんなで色の違いを学習します。

「赤、青、黄、緑、オレンジ、紫」の6色のそれぞれの色別に描かれた集合体カードを使って色の学習をします。
色の名前はみんなよく知っているので、大きな声で色の名前を答えてくれます。

次に、個別に物の絵が描かれたカードで物の名前とそれが何色かを子供たちに答えてもらうようにします。

ウガンダでも馴染みのあるバナナやトマトなどの絵が描かれており、こちらもみんな元気よく答えてくれました。

2. カード取りゲーム

色の学習が終わったら、私が見せた色と同じ色のカードを取る「カード取りゲーム」を実施します。

「カード取りゲーム」はいつしても大盛りあがりで、私が実施しているイベントの中では大人気のゲームです。

大勢で集まってカードを取るスピードを競うゲームは、多くの子供たちが集まるイベントだからこそ楽しめるゲームのため、「他の子供たちより先にカードを取りたい」と子供たちは毎回真剣な表情でゲームに参加し、大声をあげながら楽しんでくれています。

サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

みんなカードを取る勢いが凄まじいね。カードを隠したりとか、ズルはしちゃだめだよ!

専用ぬりえを塗ってオリジナルカレンダーを作ろう

専用ぬりえを塗ってオリジナルカレンダーを作ろう
  • クレヨンを使ってぬりえを楽しむ
  • クレヨンで運筆の練習
  • 出来上がったカレンダーを家に飾って思い出を作る

〇準備するもの

  • クリスマス・お正月 冬の特別プリント企画 オリジナルカレンダー用ぬりえ
  • クレヨン

子供たちにイベントを案内する際に、「今回はぬりえを塗った後に写真を撮って、その写真がついたカレンダーをプレゼントしますよ。」と事前に伝えていたため、カレンダーを貰うのを楽しみにしながら参加してくれた子供たちも多かっただろうと思います。

子供たちに用意した、クリスマスのぬりえ3種類、お正月のぬりえ3種類を事前に見せ、どのぬりえを塗りたいか子供たちに選んでもらいました。
お正月のぬりえには、「ウサギ」が描かれているため、「日本では毎年その年をいろいろな動物で表現しており、来年は『うさぎ年』です。
だからこのお正月の絵には『うさぎ』が描かれています。」と説明をしました。

ウガンダではお正月は日本ほどの盛り上がりはなく、年が変わった直後にあちこちのホテルなどから上がる盛大な花火を見たら、それでお正月のイベントは終了という雰囲気があります。

一方、キリスト教徒の方が多いウガンダでは、クリスマスは一大イベント。
一年の中で最も盛り上がるイベントと言っても過言ではないぐらい、あちこちでクリスマスソングが聞かれたり、飾り付けがされたりと、街の中では早くからクリスマスのムードが漂っています。
そんな子供たちには、やはりクリスマスのぬりえが大人気で、最初にクリスマスの絵を塗りたいという子供たちが大勢いました。

クリスマスのぬりえを塗っている子供たちは、みんな口々にクリスマスソングを歌いながらぬりえを楽しんでくれ、子供たちはこんなにもクリスマスを楽しみにしているんだなと、私までウキウキした気持ちにさせてくれました。

早く色を塗り終わった子供たちには、お正月のぬりえなど塗っていない方のぬりえを渡して色塗りをしてもらいました。
イベント終了後に、出来上がったカレンダーを渡すと、「僕の写真だ〜」などと言って子供たちが嬉しそうにカレンダーを受け取り、今回のプレゼントをとても喜んでくれました。

子供たちの塗り絵作品

子供たちに渡したオリジナルカレンダーと一緒に撮った写真
サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

みんなクリスマス楽しみだね。家にカレンダーを飾ってクリスマスの雰囲気を盛り上げてね~。

ぬりえを通して日本を知ろう

ぬりえを通して日本を知ろう
  • 日本の四季について学ぶ
  • 日本の文化を知る
  • みんなで一つのぬりえを仕上げて協調性を養う

〇準備するもの

  • 季節のぬりえ(冬)むずかしい 冬のぬりえ 冬の動物たち (イベント用9分割バージョン)
  • 夏祭りのぬりえ むずかしい 夏祭りのぬりえ1 (イベント用9分割バージョン)
  • クレヨン
  • 小学生用英語 英単語 月と季節の英単語表(イラスト付き)
  • 浴衣、うちわ

イベントの最後に、子供たちにみんなで一つの大きなぬりえを仕上げる色塗りをしました。

今回用意したぬりえは、12月の日本は冬のため、日本の冬を知るためのぬりえと、日本の浴衣文化を知ることができる夏祭りの二つのぬりえです。
今回は、学習プリント.comで既に公開されているこれらのぬりえを大きく引き伸ばし、A4サイズ9枚で一つのぬりえになっている特別バージョンの大きなぬりえを用意しました。

まずは、みんなに今は何月かを尋ね、季節の表を使って12月の日本は冬であることを確認してもらいます。

日本では冬は雪が降ったりしてとても寒くなること、冬の寒い季節ではずっと寝て過ごす動物たちがいることを、ぬりえを見せながら確認をしていきます。

そしてもう一つ、日本文化の紹介として、暑い夏には、日本ではお祭りがよく行われ、ぬりえに描かれているような「Yukata」を着て「Uchiwa」をもって夏祭りを楽しむ文化があることを伝えました。

浴衣については、ぬりえで見るだけでなく、実際に浴衣を着る体験も盛り込み、子供たちに日本文化を知ってもらいました。
日本について紹介した後は、二つのテーブルに分かれ、それぞれのぬりえをみんなに塗ってもらい、友達と一緒に大きな一つのぬりえを仕上げる共同作業に取り組み、イベント最後のぬりえを楽しみました。

浴衣の試着 浴衣を着るウガンダの女の子 大きい塗り絵を塗る子供たち1 大きい塗り絵を塗る子供たち2 大きい塗り絵を塗る子供たち3 大きい塗り絵を塗る子供たち4
サポーターママ講師バシャ明美さん
学習支援スタッフ
バシャ明美さん

みんな、日本のことを少しは知れたかな。日本のことを身近に感じてくれたら嬉しいよ。

参加された子供たちとの集合写真

参加した子供たちの感想文

学習支援イベントの感想

Thank you. I wish you a happy merry christmas.

ありがとう。楽しいクリスマスをお過ごしください。

学習支援イベントの感想

This event has been enteresting.

このイベントは面白かったです。

学習支援イベントの感想
学習支援イベントの感想

※感想文の一部を掲載しております。
下記のボタンから全ての感想文をご覧いただけます。

子供たちから頂いた喜びの感想文

今回使用したプリント

まとめ

ウガンダで走っている車のほとんどは、日本から運ばれてきた中古車たちです。
そのため、ウガンダの子供たちには日本は車の国として認識されていることでしょう。

ウガンダでは、経済的なことも考えると、日本は絶対に行くことができない遥か遠くの国という印象を誰もが持っていると思います。

そんな日本のことを、車以外の別の視点から身近に感じてもらえるよう、今回は日本の季節と浴衣文化を子供たちに紹介をしました。

日本について知る機会がない子供たちにとって、今回のイベントだけでは日本を知ったと言う実感はあまりないかもしれませんが、それでも、子供たちにとって日本を知るきっかけの一つになってくれていたら、とても嬉しく思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ明美さん 2女のママ

2012年12月からウガンダに住み、ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダ生活を楽しんでいます。
次女はウガンダで生まれましたが、小さい時から日本語で育ててきたため、私との会話を日本語でしています。
これからも次女に日本語の読み書きなどを教え、日本で生活しても問題ないようなレベルになってくれたらと日々奮闘中です。
経済的に学校に通うことが困難な子ども達にも学習機会が持てるよう学習支援活動をしてまいりますので、毎回のレポートを楽しみにしていただけたら嬉しいです。

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