第50回 ハロウィンイベント(2024年11月2日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第50回 ハロウィンイベント(2024年11月2日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第50回 ハロウィンイベント(2024年11月2日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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2024年11月2日、第50回ウガンダ学習支援にて、ワキソ地区アクライトシティで「ハロウィンイベント」を開催しました。

10月31日はハロウィン。
日本にお住いの皆さんの中にも、仮装をしたり、学校や何かのイベントを通じてハロウィンを楽しんだりした方も多いかもしれませんね。

ウガンダでは、一部のレストランなどではハロウィンを意識した催しをすることがあるかもしれませんが、一般的にはほとんど知られておらず、ハロウィンの飾りを街で見かけることもありません。
しかし、テレビではイギリスやアメリカなどのテレビ番組が数多く放映されており、10月に入ったころからアニメや子供向け番組でハロウィンに関する内容のものをよく目にするようになります。
こうしてテレビ番組などから子ども達はハロウィンを知ることができますが、まだまだウガンダでは、ハロウィンは外国のお祭りという認識の方が強いかもしれません。
ただ、学習支援イベントに参加している子ども達の中にはテレビが家にない子も多いので、ハロウィンを知らない子も多いように思います。

今回は、そんな子ども達とハロウィンについて学ぶイベントを実施しました。
ウガンダの子ども達と楽しんだハロウィンイベントの様子を、ぜひご覧ください。

イベントオープニング

イベントオープニング
  • イベント開始のあいさつ
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

今回のイベントでは、1歳から13歳までの子ども達15名が参加をしてイベントを盛り上げてくれました。

「おはようございます」と子ども達に挨拶をすると、「おはようございます。あけみせんせい」と子ども達は挨拶を返してくれます。
元気がなく小さな声で挨拶をしてくれている子ども達に、「もっと大きい声を出していこう」と声を掛け、みんなで日本語の挨拶の練習をしていきます。

「おはようございます。あけみせんせい」
「こんにちは」
「ありがとうございました」

この3つは毎回子ども達と一緒に練習する挨拶の言葉です。
同じ言葉を何度も繰り返していくうちに、子ども達も大きな声が出るようになり、イベントもどんどんと盛り上がっていきます。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

今日はたくさん集まってくれたから、みんなでイベントを盛り上げてハロウィンを楽しんでいこう!

ジャック・オー・ランタンの小物入れづくり

ジャック・オー・ランタンの小物入れづくり
  • ジャック・オー・ランタンの小物入れを作ってハロウィンを学ぼう
  • 紙を折って貼り合わせて、手先を鍛えよう
  • 紙コップにパーツを組み合わせながら、どんなものを作るか想像力を働かせよう

<準備するもの>

  • 紙コップ
  • カボチャの本体になる紙のパーツ
  • 目・口になる紙のパーツ
  • 持ち手の紐
  • のり

ハロウィンってなぁに?

まずは、ハロウィンを知らない子ども達にハロウィンとはどんなお祭りかを話していきます。

ハロウィンは毎年10月31日に行われるお祭りです。

ハロウィンでは、オバケが作物を荒したり、子ども達に悪さをしないよう、子ども達がみんなでオバケの姿に仮装してオバケに自分たちも仲間だと思わせ、オバケがイタズラできないようにします。

こうしたハロウィンを楽しむために、今では、ジャック・オー・ランタンと呼ばれるオレンジの大きなカボチャのオバケを飾ったり、オバケに仮装した子ども達が家々を周り、「Trick or Treat」と言いながら、家の人たちからお菓子をもらうお祭りとして親しまれています。

これからみんなもジャック・オー・ランタンの小物入れを作って、今日はハロウィンを楽しみましょう。

ジャック・オー・ランタンの小物入れを作ろう

ハロウィンがどんなイベントかが分かったら、次はいよいよジャック・オー・ランタンの小物入れを作っていきます。
今回は会場の壁にもハロウィンのモチーフを飾り、子ども達にハロウィンの気分を盛り上げてもらっています。

これから子ども達が作るジャック・オー・ランタンの小物入れと同じものを見本として見てもらい、「今日はこのカボチャの形の小物入れを作りますよ」と伝えると、子ども達がどうやって作るのだろうと不思議そうに見つめています。

「みんなにこのオレンジのパーツと目、口のパーツを配ります。オレンジのパーツは一人8枚ずつあるので、他のお友達と交ざらないように注意してね」

「最初はオレンジの紙を半分に折り、糊付けをしていきましょう。8枚全て同じことをしてください。それが終わったら、紙コップに貼り付けしていきますよ」

最初の説明が終わり、子ども達に8枚すべてを半分に折ってから糊付けするように指示をしましたが、順番なんて関係ないだろうという気持ちが先走り、紙を半分に折る前から糊付けする子ども達が大勢いました。

「先に糊付けしてしまうと、きれいに紙を半分に折ることが難しくなるので、必ず先に半分に折ってから糊付けしてね」と注意を促します。

子ども達は工作にあまり慣れていないためか、紙をきれいに半分に折ることが難しい子が多く、多くの子ども達が紙を斜めに折って糊付けをしていました。

そういった状態の紙を紙コップに貼っていったため、8枚全ての紙を紙コップに貼り付けられず隙間だらけになったり、オレンジカボチャに白い模様があちこちに出ていたりするようなランタンがいくつもできあがりました。
また、目も左右が離れた状態で貼り付ける子もいたりと、同じ材料のパーツを使っていても、一人ひとり違った個性的なランタンに仕上がっていきました。

ここまで終えたら、最後に持ち手の紐を付けて完成です。

小物入れを作る子供たち1 小物入れを作る子供たち2 小物入れを作る子供たち3 小物入れを作る子供たち4 小物入れを作る子供たち5 小物入れを作る子供たち6 小物入れを作る子供たち7 小物入れを作る子供たち8 小物入れを作る子供たち9


子供たちの作品
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんな一人ひとり表情の違ったランタンができあがったね。これを家に置いておくと素敵な飾りになるよ

Trck or Treat

Trck or Treat
  • 「Trick or Treat」でハロウィンを体験しよう
  • みんなで整列して、順番を守る練習をしよう

<準備するもの>

  • キャンディー

最後は、作ったジャック・オー・ランタンの小物入れを持ってみんなで外に並び、一人ずつ順番にドアをノックし、家の人が出てきたら「Trick or Treat」と言ってキャンディーを貰うようにします。

「自分の順番が来たら、ドアのところまで行ってノックしてね」と伝えると、1人の女の子が「コンコンコン」と大きな声で言ったのをきっかけに、子ども達みんなが「コンコンコン」と口々に大きな声でドアのノック音を叫び始めました。

「家の人がドアを開けたらみんなから家の人に『Trick or Treat』と言います。
家の人が『Treat』と言ったらキャンディーを貰ってね」と説明をします。

先ほど「コンコンコン」と最初に声を上げてくれた女の子が「私が一番にやりたい!」と手を挙げてくれたので、この子に見本になってもらい、ドアをノックするところからキャンディーを貰うまでの様子をみんなに見てもらいました。

いつも学習支援イベントでは一列に並んだり、順番を守ったりするのが難しい子ども達なので、それらが学べる場になるよう子ども達に幾度となく声掛けをしていきました。

Trck or Treatをする子供たち1 Trck or Treatをする子供たち2 Trck or Treatをする子供たち3 Trck or Treatをする子供たち4 Trck or Treatをする子供たち5 Trck or Treatをする子供たち6 Trck or Treatをする子供たち7 Trck or Treatをする子供たち8 Trck or Treatをする子供たち9
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんな『Trick or Treat』はうまく言えたかな。きちんとドアもノックできてたし、ハロウィンの楽しみ方をしっかりと学べたね

参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は、ウガンダの子ども達と一緒にハロウィンイベントを楽しみました。

学校に通っていない子ども達は、集団行動に慣れていなかったり、秩序を守る経験が不足していたりするということもあるでしょう。

そのため、学習支援イベントに参加している間でも些細なことで周りの子ども達と喧嘩をしたり、順番を守って行動することが難しかったりが見受けられるように思います。

集まってくれている子ども達はみんな顔見知りの間柄ですが、例えば今回のように15名の子ども達が同時に集まって遊ぶような機会は少ないでしょう。

こうした何気ない学習支援イベントであっても、経済的に学校に通えない子ども達が集団で集まった場合にどんな行動をしないといけないかが学べる場になってくれていたら嬉しく思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

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