第27回 ぬりえで色の学習(2023年3月26日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第27回 ぬりえで色の学習(2023年3月26日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第27回 ぬりえで色の学習(2023年3月26日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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2023年3月26日、第27回ウガンダ学習支援として、ワキソ地区アクライトシティで「カレンダーぬりえイベント」を開催しました。

今回は「学習プリント.com」で現在開催中の「お子さんのぬりえやイラストで2023年4月のオリジナルカレンダーを無料で作ろう」の企画にウガンダの子供達が参加をしました。

子供たちは、1月のオリジナルカレンダーを作る企画から参加しているため、多い子供だと今回で4回目。
毎回このオリジナルカレンダーを受け取ると、自分たちの顔が写っているカレンダーを見ては照れくさそうに喜んでいる表情を見せてくれています。

特にカレンダーは保護者の方々に好評で「いつもありがとう」とお礼の言葉を掛けてくれています。

イベントオープニング

イベントオープニング
  • イベント開始のあいさつ
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

恒例になっているイベントオープニングでの日本語の朝の挨拶の練習ですが、子供たちがいつも「おはようございます」を「おはようおざいます」という感じで「ご」を「お」にして挨拶をしているのが気になっていたため、今日は以前のようにホワイトボードに「Ohayou Gozaimasu」と書いて間違いがないよう読む練習からしていきました。
読む練習をするときは、1音節ずつ区切りながら読むように練習をします。
そうすることで、文字がしっかり読めない子供でもゆっくりと読む練習ができ「Go」を「O」と聞き間違えて覚えることも少なくなるのではないかと思っています。

子供達は「おはようございます」の他に「こんにちは」も覚えています。
そのため、復習として午前に言うのはどちらか、午後に言うのはどちらかなどを確認しながら挨拶の練習をしていきました。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

英語と同じように日本語も午前と午後で挨拶が変わるから、違いを覚えてね

色の名前を覚えよう

色の学習
  • 色別カードを使って色の名前を覚えよう
  • 色別に書かれた物の名前を覚え、色の違いを確認しよう
  • ゲームを通して、イベントの参加意欲を高めよう

〇準備するもの

  • 色の名前が書かれた色の集合体カード
  • 色別に描かれた個別の物のカード

今日はカレンダーのぬりえを行うため、まずは色の違いを覚える学習をしました。

使用するものは、「色の名前が書かれた色の集合体カード」と「色別に描かれた個別の物のカード」の二種類です。
最初は集合体カードで、赤、青、黄、緑、オレンジ、紫の6色の色を覚えていきます。
それぞれの集合体カードには、例えば赤の集合体カードならイチゴやトマトなどの赤い色の物の絵が書かれています。
そのため、子供たちの中に「赤」と色の名前をいいながら、その集合体カードに描かれている物の名前も答えてくれる子もいたりしました。

色の名前を覚えたら、次は個別の物のカードを使って「物の名前」と「物の色」を子供達に答えてもらいます。
「黄色いバナナ」「青い魚」「紫の玉ねぎ」など子供たちは次々に「物の名前」と「物の色」を答えてくれました。
まだしっかりと英語が話せない未就学児もイベントに参加しているため、個別の物のカードでそれらを答えてもらった後は、必ず「Yellow」「Banana」などという感じで色と物の名前をセットで連呼してもらうようにしています。
意外と子供達はこの連呼を楽しんでいるようで、私が掛け声を掛けなくても子供たちは自ら進んで色と物の名前をセットで連呼して、私に「物の名前」と「物の色」が分かっていることをアピールしながら学習をしてくれています。

形の学習をする子供たち1 形の学習をする子供たち2 形の学習をする子供たち3
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

今日も元気な声で色の学習に参加してくれてありがとう

カード取りゲームで色を覚えよう

色の変化を見る実験をしよう
  • ゲームを通して、イベントの参加意欲を高めよう
  • ゲームを通して、色の違いを学習しよう

〇準備するもの

  • 色の名前が書かれた色の集合体カード
  • 色別に描かれた個別の物のカード

色の学習が終ったら、次は子供たちの大好きなカード取りゲームです。

個別の物のカードをテーブルに広げて置き、子供たちは私が見せる色の集合体カードと同じ色のカードを取っていきます。
なるべく多くの子供達がカードが取れるよう、今回は8人の子供たちに対して各色5枚ずつカードをテーブルに置いていきました。
子供たちの中には、カードを少しでも早くたくさん取れるようカードの上に手を浮かせて準備をしたりする子もいるため、不正がないよう子供達には両手を上げてもらいながら私がカードをみせるまで待機をしてもらうようにします。

「Ready Steady Go(よーい、ドン)!」の掛け声で、子供達は一斉にカードを取っていきます。
カードを取るのが早い子は、一度に2枚のカードを取るなどしているため、カードを取るのは一人1枚にするよう伝えました。
カードを取った後に、今取ったカードは何色か色の名前を確認し、カード取りゲームをしながら色の名前の復習も行っていきました。

形の学習をする子供たち1 形の学習をする子供たち2 形の学習をする子供たち3
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

カード取りゲームは一人1枚取るようにしないと他の子が取れなくなっちゃうから、気をつけてね

4月のオリジナルカレンダーのぬりえを塗ろう

ぬりえを塗ってカレンダーを作ろう
  • いろいろな色のクレヨンを使ってぬりえを楽しもう
  • クレヨンを使いながら、運筆の練習をしよう
  • いろいろな色でぬりえを塗って、色彩感覚を養おう

〇準備するもの

  • 4月のオリジナルカレンダー用ぬりえ 3種類

最後はみんなで、4月のオリジナルカレンダーの色を塗って楽しみました。

今回の4月のカレンダーは「春」がテーマ。
前回の第26回のぬりえイベントでも「春」をテーマにして、日本の四季について学んだため、子供たちに四季の違いを覚えているか確認をしてみました。
まず、今の3月がどの季節か覚えているか確認したところ、覚えている子供がほとんどいなかったので、ホワイトボードに「Spring(春)」「Summer(夏)」「Fall(秋)」「Winter(冬)」と記入し、どの季節がどんな特徴の季節か簡単におさらいをしました。

次に3種類の4月のオリジナルカレンダー用ぬりえを子供たちにみてもらい、どのぬりえがいいか選んでもらいました。
子供たちは、それぞれが選んだぬりえを色鮮やかに塗り進めてくれました。
一番人気だったのは、妖精やみつばちが一緒に描かれたチューリップのぬりえ。
途中で子供たちの中からは「ここは何色に塗るのがいい?」「ここの色を塗るのを手伝ってほしい」などの質問や要望などがあったため、私もそれにこたえながらぬりえをしていきました。

ぬりえが完成した後は、一人ずつぬりえと一緒にカレンダー用の写真を撮影していきました。
カレンダーは後日完成するため、子供たちにカレンダーができあがるのを楽しみにしてもらいながら今日のイベントを終了しました。

形の貼り絵をする子供たち1 形の貼り絵をする子供たち2 形の貼り絵をする子供たち3
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

みんな今日も上手に色塗りができたね。カレンダーができあがったら家に届けるから楽しみにしててね



子供たちの貼り絵作品一覧 参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は「学習プリント.com」で現在開催中の「お子さんのぬりえやイラストで2023年4月のオリジナルカレンダーを無料で作ろう」の企画に参加をして「春」のぬりえを楽しみました。

子供たちはぬりえが大好きなので、1枚のぬりえを塗り終わると「別のぬりえも塗っていいですか」と聞いて何枚もぬりえを塗りたがる子が何人もいました。
ぬりえの枚数にも限りがあるため、それがなくなると私が予備で持っていた点つなぎや数を数えるプリントなど、私のファイルが空になるまで子供たちがぬりえ以外のプリントも楽しんでくれました。

こうした子供たちの前向きな姿勢は、私もまた子供たちとイベントをやりたいなという原動力になっています。
子供たちのパワーに応えられるよう、これからもいろいろなイベントを考えて私も子供達と一緒に学んでいけたらと思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

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