第40回 基礎学力の向上(2023年11月25日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)|学習プリント.com

第40回 基礎学力の向上(2023年11月25日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)

第40回 基礎学力の向上(2023年11月25日 ワキソ地区アクライトシティ 開催)
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2023年11月25日、第40回ウガンダ学習支援として、ワキソ地区アクライトシティで「基礎学力向上イベント」を開催しました。

今回は「脳を鍛える学習をしよう!」ということで、今までイベントではやっていなかった「迷路」や、まもなく学習プリント.comから公開予定の「折り紙」プリントで動物や乗り物を折ることに挑戦しました。

イベント開催日の前日、子供たちの小学校では学年末の日を迎えました。
イベント開催日はちょうど長期休暇に入った直後ということで、普段土曜日でも学校に通っていた子供たちも参加してくれ、集まってくれた子供たちは総勢16名。
いつもの2倍近い子供たちが参加してくれた今回のイベントは、用意したテーブルが窮屈に感じるほど、とてもにぎやかなものとなりました。

イベントオープニング

イベントオープニングのあいさつ
  • イベント開始のあいさつ
  • イベントの内容説明
  • 講師自己紹介
  • 日本語のあいさつを学ぼう
  • 学校体験をしよう

まずは、イベントで恒例となっている日本語の挨拶の練習です。
子供たちは何度もイベントに参加しているので、日本語の「おはようございます」は既にしっかりと覚えています。
そのため、私が「おはようございます」と子供たちに挨拶をすると、子供たちは「おはようございます。あけみせんせい」と返してくれます。
その後「こんにちは」の練習の後に、今回は久しぶりに「さようなら」の練習もしました。
毎回日本語を覚えることを楽しみにしてくれている子供たちのなかには、毎回ノートを持ってきてメモをとりながら挨拶の仕方を忘れないようにしている子もいて、熱心に日本語の学習に取り組んでくれています。
そんな日本語学習に熱心な子供たちから「日本語で何か質問をする時はどうやって言えばいいですか」と質問があり、「あれは鳥です」を参考例にして「この場合、最後に『か?』つけて『あれは鳥ですか?』と言えば質問の文章になりますよ」と説明をしました。

そんな日本語学習に積極的な子供たちに、反対に私も「『私は先生です』をガンダ語(ウガンダの首都周辺の現地語)ではどうやって言いますか」と質問をして、いつも私にガンダ語を教えたいと言っている子供たちに尋ねて、お互いの言葉の教えあいを楽しみました。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

ガンダ語を教えてくれてありがとう。またお互いにいろいろな言葉の学習をしていこうね

迷路に挑戦しよう

迷路に挑戦しよう
  • 迷路で先を見通す力をつけよう
  • 線を引きながら運筆力を高めよう
  • スタートからゴールまで諦めずに解く集中力を養おう

〇準備するもの

  • めいろ(ふつう)
  • めいろ(むずかしい)
    ※それぞれ動物、食べ物、乗り物など合計10種類
  • えんぴつ

さて、今日の課題は「脳を鍛える」。
最初は「迷路」に挑戦をしていきます。
学習プリント.comでは、現在2歳ぐらいのお子さんから楽しめる迷路を126種類公開しています。
そのなかで今回は、3歳から5歳ぐらいのお子さんを対象とした「ふつう」レベルと、5歳以上のお子さんを対象とした「むずかしい」レベルの迷路から「食べ物」「動物」「乗り物」など、全部で10種類の迷路を用意して子供たちに挑戦してもらいました。

子供たちに「迷路はやったことがありますか」と尋ねると半数ぐらいの子供たちが「やったことがある」と答えました。
やったことがない子供たちもいるため、ホワイトボードに簡単な絵を描いて迷路のやり方を説明しました。
一通り説明を終え、子供たちの年齢に合わせてレベル別の迷路を配ってスタート。
子供たちは次々と迷路を解いていき、私にその成果を見せにきてくれました。
子供たちは「これは簡単だった!」「もっと次のをちょうだい」と言いながら、迷路を楽しんでくれていました。

参加してくれている子供たちのなかには、12,3歳の子もいるため「次はもっと難しい迷路に挑戦したい」と、とても意欲的に話してくれ、すっかり迷路を解く虜になっているようでした。

迷路に挑戦する子供たち 迷路に挑戦する子供たち 迷路に挑戦する子供たち 迷路に挑戦する子供たち 迷路に挑戦する子供たち 迷路に挑戦する子供たち
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

初めてイベントで迷路をしたけど楽しかったね。まだまだ別の迷路もあるからまた挑戦しようね

折り紙に挑戦しよう

折り紙に挑戦しよう
  • 説明を見ながら折り紙を完成させよう
  • 折り紙を折って手先の訓練をしよう
  • 想像力を働かせて同じ形を作る練習をしよう

〇準備するもの

  • 折り紙 (いぬ)
  • 折り紙 (ぞう)
  • 折り紙 (パトカー)
  • 折り紙 (紙飛行機)

次に挑戦するのは「折り紙」です。
これまでに折り紙は何度かイベントで行ってきましたが、折り紙を本格的に学習の一つとして実施するのは初めてです。
今回、学習プリント.comから新しく折り紙コンテンツが公開される予定のため、それに先駆けてウガンダの子供たちにそれらに挑戦をしてもらいました。

まもなく公開予定の折り紙プリントは、正方形の紙に絵が描いてあり、折り紙を折り終わると動物や乗り物などの絵が出てくる仕掛けとなっていて、折るたびにどんどんとその完成品の絵に近づいていき、子供たちの想像力を刺激する仕組みになっています。

今回は「脳を鍛える」ということで、子供たちに折る順番が絵で描かれている説明書を渡し、1人で折れる子は1人で折ってもらうことにしました。
しかし、1人ではどうやって折ればいいのかわからない子供たちとは、私が見本を見せながら一緒に折り紙を折り進めていきます。

今回用意したのは「いぬ」「ぞう」「パトカー」「紙飛行機」の4種類です。

「いぬ」の折り紙は、耳になる部分に指を入れて開いてから折る工程があるため、この部分が少し子供たちには難しかったようです。

「パトカー」については、折り終わった瞬間から子供たちがサイレンの音を口で言いながらできあがった折り紙を床につけて走らせて遊んでいたため、完成品をとても楽しんでいる様子が伝わってきました。

今回公開される折り紙プリントには、それぞれにおまけのモチーフがついていて「いぬ」には「骨」、「ぞう」には「りんご」、「パトカー」には「トランシーバー」を糊で貼って飾りをつけられるようになっています。
そのため、これらを貼る位置の違いで子供たちのオリジナルの折り紙を完成させられるため、子供たちにそれを渡して最終仕上げをしてもらいました。

最後にデザインのついた「紙飛行機」を折り、全員で一斉に紙飛行機飛ばしをして遊んで折り紙を終えました。

折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち
折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち 折り紙に挑戦する子供たち
サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

折るのが難しいところもあったけど、みんな最後まで諦めずに頑張って折れたね

12月のカレンダーのぬりえを塗ろう

12月のカレンダーのぬりえを塗ろう
  • いろいろな色のクレヨンを使ってぬりえを楽しもう
  • クレヨンを使いながら、運筆の練習をしよう
  • いろいろな色でぬりえを塗って、色彩感覚を養おう

〇準備するもの

  • 2023年12月カレンダー用特別プリント 「かんたん」「ふつう」「むずかしい」
  • クレヨン

イベントの最後は、子供たちが毎回楽しみにしているカレンダー制作用のぬりえを塗って遊びました。

学習プリント.comでは、毎月子供たちが塗ったぬりえと一緒に写した写真をカレンダーにしてプレゼントする企画を実施しています。
ぬりえが大好きで毎月カレンダーをもらえることを楽しみにしている子供たちには、今回の企画テーマの「クリスマス」のぬりえを塗って楽しんでもらいました。

今回は12月の「クリスマス」がテーマのカレンダーということで、クリスマスのぬりえを手に持ちながら子供たちのとなりに飾ったクリスマスリースと一緒に写真を写し、クリスマスムードを高めました。

後日子供たちにカレンダーを渡して喜んでくれる姿を見るのが私もとても楽しみです。

サポーターママ講師バシャ 明美
学習支援スタッフ
バシャ 明美

待ち遠しいクリスマスを迎えるために、部屋にクリスマスカレンダーを飾って雰囲気を盛り上げてね



子供たちの塗り絵作品 参加された子供たちとの集合写真

まとめ

今回は「脳を鍛えよう」をテーマに、基礎学力向上イベントとして「迷路」や日本文化の一つである「折り紙」を折ってイベントを楽しみました。

子供たちは思った以上に「迷路」を簡単に解いていて、初めての挑戦でしたが子供たちが楽しむ様子を見れたのは、私にとってもよい経験となりました。

「迷路」よりも「折り紙」は難しかったようで少し苦戦しましたが、大きい子供たちは絵の説明を見ただけでも折っていくことができていたため、折り紙に慣れていない子供たちにも折り紙の楽しさを伝えることができたのではないかと思います。

今後も、まだ子供たちが挑戦していないようなコンテンツを取り入れ、ウガンダの子供たちが楽しみながら学べる環境を提供できればと思います。

ウガンダ在住
学習支援スタッフ

バシャ明美さんのプロフィール写真 バシャ 明美 2女のママ

2012年12月よりウガンダ在住。
ウガンダ人の夫と13歳違いの娘二人とともにウガンダで生活しています。
我が家の公用語は日本語。日本に10年以上住んだウガンダ人の夫も、ウガンダで生まれた次女も、家族4人で常に日本語で会話をしているため、私の英語力よりも次女の日本語力の方が上達中です。
ウガンダ学習支援では、学校に通っている子も、経済的に学校に通うことができない子も、平等に学びの機会が得られるよう、無料プリントサイトの強みを活かし、「ぬりえ」「数字の学習」「日本文化紹介」など、さまざまな学習のサポートを実施しています。
ウガンダの小学校は義務教育でありながらも、制服代、文具費、給食費などが払えずに学校に通うことができない子ども達が数多くいます。
こういった子ども達の将来のために、少しでも子ども達の学びに貢献できるよう、ウガンダでの学習支援を続けていきたいと思います。

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